2006-08-10  外務省がスイス代理大使を召喚、アメリカに入国したイラン人学生らへの「屈辱的な」扱いに抗議 シャルグ紙

2006年8月10日付シャルグ紙

【シャルグ紙】アメリカ国内の数箇所の国際空港において、税関係官らがサンアティー・シャリーフ大学(シャリーフ技術工科大学)のグループに対し、屈辱的な対応をした問題をうけて、イラン外務省は、スイス大使不在中に同国大使代理を召喚した。スイスは、イラン暦1359年(1980年)以降、アメリカとイランが国交を断絶したことから、イランにおけるアメリカ政府の利益を代表している。

先にサンアティー・シャリーフ大学の学生らが、同大学卒業生らによる隔年の催しに参加するため、適法かつ有効なビザでアメリカ合衆国に入国した際、空港で彼らのビザが無効になっていると通告された。

さらに、アメリカ警察は、学生たちの一部をカリフォルニア州のサンタクララ空港において拘束し、手錠と足枷をはめたうえ刑務所に移送した。120人のうち40人のみにアメリカへの入国許可が与えられた。残りの学生たちは空港からそれぞれの母国に送還されたのである。

イラン外務省は、イランのエリート学生グループへの、アメリカの係官らによる無礼で侮辱的な行為に対し、イラン・イスラーム共和国からの強い抗議の意をスイス大使に伝えた。さらに、アメリカへの抗議に対する早急の公式な反応を求めた。

こうした事態は、アメリカ政府が再三、両国民間人の交流、とくに学生たちによる交流の拡大と強化を奨励するなかで起きたものである。

URL: http://www.sharghnewspaper.com/850519/html/iran.htm

(翻訳者:前田君江)

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