■ 容疑を認める
アゴス紙編集長で、アルメニア出身の新聞記者であるフラント・ディンクに対する暴行の殺人容疑者が、サムスン郡治安当局で行われた取り調べで容疑を認めた。アゴス紙編集長であるフラント・ディンクの殺人容疑者、オギュン・サマストは、イスタンブル治安当局に連行された。
サムスンのバスターミナルにある旅客用のバスで監視をうけたあと、サムスン治安当局に用意された専用機でアタテュルク空港に連行されたサマストは、徹底的な警備のもとサムスンを後にした。
サマストは海岸沿いの道にあるジェッラフパシャ法医学協会で健康診断をうけ、そのあとヴァタン通りにあるイスタンブル治安当局に連行された。
サマストはそこで最初に、反省しておらず、インターネットに影響をうけたと話している。
■ 逮捕後
郡憲兵指揮チームにより、ユスフ・ズィヤ・ユルマズ市バスターミナルで逮捕されたオギュン・サマストは、治安当局の取り調べをうけたあと、ヘリコプターでイスタンブルに連行される。
メトロ・ツーリズム旅行者の３４ＪＡＺ５３と書かれたプラカードをつけたバスでイスタンブルとサムスンに来たサマストは、連行のあいだ運転手や旅客から身を隠していたと伝えられている。トラブゾンの家族に会うため、ハレムからバスに乗ったサマストは、２１番の座席に座っていた。バスが旅客を降ろすためにユスフ・ズィヤ・ユルマズ市バスターミナルに入ったところで、サムスン治安当局対テロチームと憲兵指揮チームが身柄を拘束した。身元が明らかにされた容疑者が乗っていたバスに直進した憲兵チームを見たサマストは、座席の間に身を隠そうとしていたことがわかった。
逮捕され、バスから降ろされてバスターミナルの憲兵地点に連行されたサマストは、そこで最初の取り調べを受けた。サマストは取り調べのあと、警察チームに身柄を引き渡され、サムスン治安当局で容疑を認めた。サムスンの共和国司法長官であるアフメット・ギョクチュナルが、サマストの自白を発表した。ギョクチュナルは、記者の質問には口を閉ざした。サマストは治安当局の取り調べをうけたあと、６人と一緒に特別作戦支部の所有するサソリという車でサムスン‐チャルシャンバ空港に連行される。ここで待機しているヘリコプターでイスタンブルに連行される。
容疑者の写真を公表したことによる非難について述べた治安当局により、サマストがトラブゾンの住民であることがわかった。トラブゾンで行われた軍司行動で、サマストの父と１年半前、あるレストランチェーンのトラブゾン支店に向けて行った攻撃に加担した友人が監視下に置かれた。
フラント・ディンクの第１級殺人容疑者とされるサマストは、過去１５日でプライベートの航空会社を使いトラブゾン‐イスタンブル間を５往復していたこがわかった。サマストの父であるアフメット・サマストは、トラブゾンのフェリズリし役所で非常勤として働いていたことが明らかになった。オギュン・サマストは、トラブゾン・アフメット・ジャンバル高校の生徒であると公表された。
事件に関連して、サムスン治安当局者たちは口を閉ざしている。
■ 法に照らし合わせた取り調べ
イスタンブルの共和国司法長官であるアイクト・ジェンギズ・エンギンは、フラント・ディンクの殺人容疑者である１７才のサマストの取り調べにかんし、「取り調べは法に照らし合わせて行っている」と述べた。
司法長官であるエンギンとイスタンブル治安当局所長のジェラレッディン・ジェッラフは、フラント・ディンクの殺人容疑者であるサマストの取り調べについて情報を得るため、ヴァタン通りにあるイスタンブル治安当局にやって来た。エンギンはそこで、記者がサマストの取り調べに誰も入らなかったことにかんする質問をうけ、容疑者が１８歳以下であったためだったと説明し、適切な取り調べが行われたと話した。エンギンは、「取り調べは法に照らし合わせて行っている」と述べた。イスタンブル治安当局所長のジェラレッディン・ジェッラフも、数時間のうちに取り調べの様子について説明をすると話した。
一方、サマストが身柄を拘束されたバスに一緒にいたとされるメフメット・アリ・Ｔとエルハン・Çも、サムスンからイスタンブルへ連行され、イスタンブル治安当局で取り調べをうけていたことが明らかになった。
URL: http://www.zaman.com.tr/webapp-tr/haber.do?haberno=490672
（翻訳者：井上さやか）
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