2007-01-22  ディンクに哀悼の意を表す人波 (Zaman紙)

▲【この記事は最終版ではありません】

金曜日に銃殺されたフラント・ディンク氏のバクルキョイの自宅への追悼訪問者は後を絶えない。ザマン新聞の記者エトゥイェン・マフチュプヤン氏、イェニシャファク新聞の記者アリ・バイラムオール氏、『父と私生児』という題の小説で、刑法第301条が理由で裁判にかけられた作家のエリフ・シャファク氏と彼女の夫であるレフェランス新聞総発行人のエユップ・ジャン氏が、ディンク氏の家族と痛みを分かち合った。

葬儀が行われたホールのショーウインドーにトルコとアルメニアの国旗が掲げられていたことは、興味深いことだった。追悼訪問の後に記者会見を行った歌手のアドゥナン・シェンセス氏は、遺族が「私たちは少数派なのです。保護されなければなりません。我々を保護下に入れるべきです。我々がトルコ国民であるということを認識する必要があります。」と、非難したことを述べた。総発行人を務めたアゴス新聞者のシシリの本社にも、追悼訪問者が後を絶えない。トルコ・アルメニア教会公主教メスロブ2世も、アゴス新聞社を訪れ、アゴス新聞のセルキス・セロクヤン社長を含む新聞社の人たちに追悼の意を表した。記者に対して会見を行わなかったメスロブ2世の訪問は15分間のものだった。ディンク氏が撃たれた後に倒れた場所とその2メートル先にあるセバット・アパートの入口に、紅白のカーネーションを供えた国民は、暗殺に抗議するために、時々手を叩きながらしながら「我々はフラントの仲間だ!我々はアルメニア人の仲間だ!」「万歳!国民の絆!」というスローガンを掲げていた。アパートの隣の音楽堂では、金曜からずっと「ブロンドの花嫁」という民謡と、世界的に有名なアルメニア人歌手ディジュバン・ガスパリャン氏の曲が流れていた。国民は、アパートの前にある追悼ノートにディンク氏への思いを書いた。

一方で、午前中にアゴス新聞社に追悼訪問に来たドイツの国会議員ノーマン・パエック氏は、記者会見で「この暗殺は、一人の少年にできるようなことではありません。ディンク氏の暗殺は、政治的殺人です。」と述べた。パエック氏は、アルメニアやクルドの問題はテロ対策法では解決できないことを明らかにした。

URL: http://www.zaman.com.tr/webapp-tr/haber.do?haberno=490960

(翻訳者:田辺朋子)

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