アルメニアの原子力発電所は時限爆弾のようなものーイスタンブル工科大学のユーラシア地学研究所の調査報告
2007年03月05日付 Milliyet紙

イスタンブル工科大学ユーラシア地学研究所がトルコ科学技術研究機構(TÜBİTAK)の協力を得て作成した「トルコ周辺の原子力発電所で事故が起こった場合のトルコへの被害予想」という調査で、トルコがどれだけ危険にさらされているかが明らかになった。最初の調査結果によると、アルメニア共和国のメタモール原子力発電所が、憂慮すべきほど危険な状態である。

■気候条件の影響

天候がどうであれ、トルコ国境から16キロの場所にある原子力発電所でチェルノブイリと同様の事故が起こったら、24時間以内に東部および南東部全体に放射線の被害が及び、その後さらに全土に拡大することが明らかになった。調査の最終的な結果はTÜBİTAKにより4月に国民に公表される。

タイフン・クンダプ博士がリーダーとなった研究グループの調査で、以下のような驚くべき結果が出た:

「現在までに得られた最初の調査結果だけみても、憂慮すべきほど危険で大規模なものであることが分かります。まず、トルコ国境にあるウードゥルという町にこれほど近い場所にメタモール原子力発電所があることで、チェルノブイリの悲劇のように、少なくとも気候条件により被害を最小限に防ぐことができるかもしれないという希望的観測は排除されました。原子力発電所の周辺にある県(ウードゥル、カルス、アール、ヴァンなど)は、何か事故が起これば間違いなく大きな被害を受けることになるでしょう。この被害は、天候により(雨、風向きと強さなど)トルコの内陸部に拡大していきます。」

近い将来、チェルノブイリと同様の事故が起こり、トルコがこのような問題に直面するのではないかとした調査では、以下のように述べている:

「トルコ周辺の何十ヶ所もの原子力発電所の中で、いやもしかすると世界中で一番危険な発電所であるメタモール原子力発電所(の存在)は、衆人の注意を受けるべき、極めて重要な問題です。旧ソビエト製の発電所は、安全性に欠けており、また選定地が悪いことから、特にトルコ東部を脅かす国際問題です。欧州連合(EU)内の多くの組織の圧力にもかかわらず、アルメニアの電力需要の大部分を賄っているこの発電所の閉鎖は、今のところ不可能でしょう。」

■地震が起こってもおかしくない断層

新たな調査により、発電所付近で震度5以上の地震を起こしそうな断層が見つかったとするクンダプ博士は、以下のように続けた:

「政府が取るべき事前対策と事故が起こった場合の対応についての包括的な研究結果が、近いうちに発表される予定です。楽観的に考えて、事故が起こって国民に直接的な被害が全くなかったとしても、国土の生物や水域や土壌に深刻な被害を及ぼすでしょう。」

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(翻訳者:田辺朋子)
(記事ID:10328)