『アル=カーイダ』のアッ=ザワーヒリー氏がアラブ世界の革命を支持
2011年05月23日付 al-Hayat 紙

アイマン・アッ=ザワーヒリー氏がアラブ世界の革命を支持、エジプトでのイスラーム法適用を呼びかけ

2011年5月23日 『アル=ハヤート』HP1面

【ニコシアAFP通信】

『アル=カーイダ』の中心人物であるアイマン・アッ=ザワーヒリー氏が、アラブ世界目撃した変化を祝福した。また、エジプトでイスラーム法を適用するよう呼びかけた。これは、イスラーム系のサイトを観察している米国の「サイト」が公開した同氏の動画で言及されていた。
49分間に及ぶ今般の映像メッセージについて、「サイト」は、以下の通り説明した:この映像は、米国がウサーマ・ビン・ラーディン氏の住処を襲撃、殺害した5月2日よりも前に録画された。アッ=ザワーヒリー氏は、リビア、シリア及びエジプトの国民向け「腐敗した、専制的な諸体制に対する蜂起」を呼びかけた。また、「イスラーム体制、公正と合議制(シューラー)の体制、不正と隷属の拒否」へ移行するよう呼びかけた。

アッ=ザワーヒリー氏はリビアについて、「北大西洋条約機構(NATO)は慈善団体ではなく、世界中の傲慢勢力をより傲慢にするための同盟である。NATOは今回の攻撃でアル=カッザーフィー大佐が築いた腐敗した体制を転覆し、代わりに自分たちに従属する体制に置き換えようとしている・・・そしてリビアを新たなイラクにしようと欲しているいるのである。」と述べた。また、「リビアの民自身の能力を強化することを通じ」、「リビアとその周辺諸国のイスラーム共同体は、NATO軍の士気を低下させ、抵抗するべきだ」と訴えた。

 アッ=ザワーヒリー氏はまた、軍最高評議会を激しく批判した。同評議会は、2011年2月11日にムバーラク前大統領が退陣して以来エジプトを統治している。
アッ=ザワーヒリー氏は、同評議会を批判して以下の通り述べた。「アラブ世界の政府はたるんでいる・・・こうした気のたるみは、エジプトを指揮する軍評議会において最悪の形で示されている。軍評議会は近隣のアラブ、イスラーム諸国を支援せず、エジプトの民族的安全を脅かす侵略者に隣接することに満足した。」
そして、アッ=ザワーヒリー氏は、エジプトでイスラーム法を適用するよう訴えた。同氏は、「(エジプト)内政上より重要な課題は法制と司法の改革であり、必要とされるより重要な法制改革は憲法第8条の改正である。憲法第8条を、イスラーム法の裁定を立法の源泉とし、イスラーム法に反する憲法や法律の諸事項を無効とするよう改正すべきだ。」と主張した。
ザワーヒリー氏は、エジプト憲法75条を、「ムスリムであることや男性であることをエジプトの大統領となる条件にしておらず、この点は法学者の合意に反している。」と批判した。
 アッ=ザワーヒリー氏は三つ目のメッセージで、「シャームのライオンであり、獅子であり、名誉であり、自由人であるシリアの民」を賞賛した。同氏は、「ジハードとリバートの地であるシャームの民に、体制に対する抵抗運動と防衛を継続するよう呼びかける。この体制は、下等で、不正で、傲慢で、自らの人民を殺す体制であり、ゴラン高原(を解放する義務)から逃避し、自らの人民を虐殺する体制である。」述べた。
さらに、アッ=ザワーヒリー氏は「シャームのライオンたちよ、この体制に対するデモと蜂起を継続せよ。この体制は、対テロ戦争と称するイスラームに対する米国の戦争に参加している。」と付け加えた。

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( 翻訳者:加瀬冴子 )
( 記事ID:22621 )