サウジアラビア、倫理上の犯罪を犯した女性受刑者の86%は「愛情の欠如」が原因
2012年01月26日付 al-Quds al-Arabi 紙


2012年1月26日付『クドゥス・アラビー』

【リヤド:UPI】

サウジアラビアの専門家は、倫理上の犯罪を犯した同国女性受刑者の86%は「愛情の欠如」が原因であると明らかにし、結婚文化に関して5歳児からの教育を呼びかけた。また、同国で6分に1組の離婚が成立していると指摘した。

「シャルク」紙電子版は、家族アドバイザーのファハド・アル=ハーズィミー氏の発言として、倫理上の犯罪により同国の刑務所に収監されている女性受刑者の内86%は「愛情の欠如」が原因だとする見方を伝えた。同氏によれば、「サウジ女性収監者の犯行動機は金銭欲ではなく、むしろ愛情の欠如により、結婚生活が立ち行かなくなったことにある」という。

また同氏は、「5歳児から家族を通じて結婚生活の文化や振る舞いを学ぶ」ことを求め、さらに小学1年生から大学卒業まで段階的なプログラムを通じて家族を支援する必要性を強調した。これにより、結婚生活の基本や概念を知り、離婚率上昇に歯止めをかけることにつながるという。

さらに同氏は「(サウジアラビアの)社会は結婚生活の文化を失いつつある。結婚生活の文化に関するプログラムは特に女性たちの大きな関心を集めている」と指摘した。

昨今のサウジアラビアの離婚率は40%を超えた。タブーク州の裁判長であるアッ=サイフ・サウード・アル=ユースフ氏は去年6月に「同国の離婚率は最近40%を超えた」と述べ、「社会にとって危険な兆候である」と指摘した。

一方家族カウンセリングの専門家であるアブドゥッラー・アッ=サドゥハーン氏は、自ら行った調査から国内で6分に1組の離婚が成立していると明らかにし、低年齢層の夫婦や新婚夫婦の離婚率の増加が目立っていると強調した。

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( 翻訳者:関谷悠 )
( 記事ID:25345 )