シリア:反体制派が戦闘機を撃墜したと主張
2012年08月14日付 al-Hayat 紙

■シリア東部にて「MiG」戦闘機撃墜、「アフファード・ムハンマド」旅団はパイロット捕縛を発表

2012年8月14日 火曜日 『アル=ハヤート』

【ベイルート、ダマスカス、ロンドン:本紙、ロイター、AP、AFP】

反体制派が制圧する拠点の上空で偵察任務中の戦闘機が撃墜されたことにより、シリア危機は新たな段階に突入した。シリア政府が、「MiG-21」型戦闘機は技術的な理由から墜落したと表明した一方、「自由シリア軍」の「アフファード・ムハンマド旅団」と自称する集団は、インターネット上で「YouTube」にビデオ映像を掲載し、ダイル・アッ=ザウル県にて月曜日(13日)に戦闘機を撃墜されたパイロットを捕縛したと発表した。

ビデオでは、わずかにあごひげを生やした男が武装した3人(内2人は軍服を着用)に囲まれており、男性は3人目の軍人が彼に素性をたずねると、「私はパイロット要員のムフィード・ムハンマド・スライマーン大佐である。われわれは、ムーハサン市爆撃の任務を命じられていた。」と述べている。捕虜の男性は「アル=アサド軍の将校らに何か言うことはないか?」と問われると、「私は彼らに対し、この集団から離反するよういいたい。」と答えており、また「顔にあるあざの原因」について問われると、「戦闘機から落ちたときにできたものだ。風が激しく、砂と砂利の上にたたきつけられた」と答えている。シリア国内の自由シリア軍は、同派の報道官がAFPに強調したところによると、戦闘機を撃墜したと発表した。

シリア国内の自由シリア軍合同司令部の報道官は、スカイプを通した通信で、「われわれは自分たちが14.5型対空機関銃によって、MiG-21戦闘機を撃墜したことを確認している。」と述べた。また、インターネット上に掲載されたビデオでは、戦闘機は反体制派の戦闘員銃撃下で燃えていた。

戦闘機の撃墜は、わずかな武器で武装している反体制派の戦闘員にとって異例の出来事だった。彼らは、バッシャール・アル=アサド大統領側の重火器と対抗している。この数か月間で、政府は17か月続いた蜂起を粉砕しようと空軍を使用し始めた。

また、ビデオがいつ撮影されたかは明らかではないし、インターネットサイトからでは確かめることが不能である。

(後略)

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( 翻訳者:辰巳新 )
( 記事ID:27350 )