(技術的理由により非公開)ヨルダン:アン=ヌスール氏の首相任命で政府幹部・野党幹部に驚き
2012年10月11日付 al-Hayat紙


■ヨルダン:アン=ヌスール氏の首相任命で政府幹部、在野の指導者に驚き

2012年10月11日 木曜日 『アル=ハヤート』

【アンマン:ターミル・アッ=スマーディー】

昨日、アブドゥッラー・アン=ヌスール元大臣・元議員が、ファーイズ・アッ=タラーウィナ首相の後任として新たな首相に任命されたことは、政府幹部だけでなく、ここ数日この任務を委ねる人物を必死に探していた在野の指導者にとっても、大きな驚きであった。

ある政府高官は本紙に、「アン=ヌスール氏の任命は政府や在野の伝統的エリートにとっては度合いの重い不意打ちだ」だと語った。また複数の新首相筋が本紙に明かしたところでは、「アン=ヌスール氏任命の決定は当日の朝まで知らされなかった」という。ヨルダン王宮府の出した「アブドゥッラー二世国王は、アン=ヌスール氏に対し、アッ=タラーウィナ内閣の後を継ぐ内閣の組閣を任命した」という声明は、アッ=タラーウィナ内閣が総辞職願を提出した同日に発せられた。同声明によれば、アッ=タラーウィナ氏による国王への総辞職願の提出は、下院解散後の内閣解散を求める政治改革ロードマップの結果としての最近の憲法改革に一致するものである」という。

解散した議会の議員であった新首相が以前、来年頭に予定されている議会選挙を施行する法律に「断固として」反対を唱えていたことは、注目に値する。同選挙法には、野党がその改正を求めており、特にムスリム同胞団は「ヨルダン人の大部分が小選挙区制に反対だ」としていた。同胞団は国民全員が選挙に参加することの必要性を何度となく強調しつつも、「国が選挙参加に関し社会のあらゆる層を説得することができなければ」選挙の延長をするよう求めていた。

数々の大臣職を歴任したアン=ヌスール氏は、次のような意見で有名だとされる。「首相というものは、諜報機関を自身の前でなく後ろに控えさせるべきだ。」この意見は、ヨルダンで諜報機関が享受する多大な影響力を明確に指摘するものである。また前任者のアッ=タラーウィナ氏が組閣を任命された際にも、その任命を「全ヨルダン人にとっての後退だ」としていた。さらにアン=ヌスール氏は、議員であった際に先4代の内閣に信任票を何としても与えようとしなかったことから、たちの悪い嫌がらせ屋とされていた。

一方、今回の決定に関わった公式筋はアン=ヌスール氏について、穏健「改革派」野党勢力の前線に最も近しい「ベテランの」政治家だとしている。またアン=ヌスール氏は、その「実用主義」的傾向や、歴史的瞬間の駆け引きをする際のその柔軟性でも知られている。アン=ヌスール氏の周りの者は、彼の期待を反映しない法律に基づく早期の議会選挙行きを含んだ、既に描かれたロードマップを変更することができないであろうということは本人もよくわかっていると言う。

また、とある政治筋はこの新首相は主に、選挙ボイコットを固く決めているイスラーム主義者たちの扱いに直面するだろうと見ている。今回の任命の決定に対するイスラーム主義者たちの最初の反応として、ムスリム同胞団ナンバー・ツーであるザキー・バニ・アルシードは本紙に対し、「任命された首相は社会の様々な構成要素と前向きな関係を保っており、我々は今回の任命に対し注意深くではあるが楽観的に受け止めている。来る数日の成果を待ち望んでいる」と語った。

アブドゥッラー・アン=ヌスールは、アンマンに近いアッ=サルト市生まれの73歳。1998年の副首相などいくつかの役職を歴任している。また1989年の外相、1984年の国家計画相、1998年の情報相など、いくつかの大臣職も経験しており、議会でも数期にわたって国会議員を務めた。

アブドゥッラー二世国王はアン=ヌスール氏の任命書の中で、「国政と、我々が経験する様々な課題のレベルにあるべき」内閣の組閣を命じた。また、同国王はアン=ヌスール氏に対し、選挙への実効的参加を促すために、社会のあらゆる層や政治勢力・政党との対話」続けるよう強く促した。

先の内閣総辞職は、議会解散後の慣例で早めの議会選挙を行うための措置であったとされる。

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