チュニジア:制憲議会は女性省大臣の不信任案を否決する
2013年04月17日付 al-Hayat紙

■チュニジア:制憲議会は女性省大臣の不信任案を否決する

2013年4月17日『アル=ハヤート』

【チュニス:本紙】

チュニジアの国民制憲議会は昨日(16日)本会議で女性省のシハーム・バーディ大臣の不信任案を否決し、国民制憲議会はシハーム大臣への信任を新たにして本会議を終わらせた。90人の議員が、不信任案に反対票を投じ、一方70人の議員がこのリストに賛成し、14人の議員が意見表明を留保した。

また制憲議会における野党の議員達は、首都チュニスのある幼稚園における3歳の少女の強姦事件を背景に「共和国のための会議党」に属している女性省大臣の不信任案を求めた(同政党の党首の座は、アル=ムンスィフ・マルズーキー大統領が共和国の大統領に選出された後に放棄した)。

さらに野党の議員達は少女を強姦から守るためのシハーム大臣の職務怠慢を非難し、また無許可運営の幼稚園や、国からの監察なしのコーラン教育施設の拡散のという現象も非難した。

また観測筋は「非難決議案の運命は、制憲議会内での政治的均衡から推測すると、投票が始まる前から周知されていた。アン=ナフダ党、共和国のための会議党、タカットゥル党から成る連立政権にとっては、革命後に日頃提起され続ける強姦、武装集団、宗教的過激といった諸問題よりも、与党内の団結の方が重要だと言える」と述べた。また観測筋は、以下のように付け加えた。「たとえ連立与党の間での相違がより激しい程度に至ったとしても、そのことは連立与党が互いの党を非難することを許さないだろう。また連立政党の各政党の運命は、他政党の運命と関連していると考えられる。つまり、アン=ナフダ党が例えば会議党党に所属する女性省大臣の不信任案に賛成するならば、それは政府を不信任の的にかけることになるだろう。会議党党代表がもし野党に加われば、ナフダ党は多数派を喪失するからだ」

それを受け、野党「民主主義ブロック」のムハンマド・アル=ハーミディー党首は本紙に「女性省大臣の不信任案に反対票を投じた議員たちは、政府の団結を重視して、真の危険にさらされているチュニジアの子供達の利益を犠牲にした。また女性省大臣は、この危難や脅威への対処に失敗した」と語った。さらにアル=ハーミディー党首は「現況は、子供の分野での専門家、または政治的求心力からかけ離れた危機管理の専門家を求めている。女性省大臣は非中立的であり、同大臣の無責任な発言が引き起こした女性省内の危機管理にも失敗したと非難される」と付け加えた。

これに対して、アン=ナフダ党のアーマル・アズーズ議員は「女性省の大臣は中傷と酷い非難のキャンペーンに直面している。そしてこれには、女性相による、汚職分子や前政権の幹部との闘いを背景としている」と述べた。同議員は野党を、少女の強姦事件を「その痛ましい事件を政治的に利用するほどに」煽り立てたのだと非難した。またアーマル・アズーズ議員は、本紙への叙述の中で「強姦事件は、それ自体は嘘であってほしいと思う。またその目的は、政府の仕事を遅れさせ、前政権幹部に対する革命に味方した立場の、女性省大臣を懲罰することである」といったふうに表現した。

また女性省大臣が不信任案という難所を通り抜けたことは、マルズーキー大統領を安心させるメッセージと考えられる。マルズーキー大統領は不信任案のリストにおける彼の役割に直面していて、それは同大統領が「過激な世俗派」に対し、反政府デモをした場合は断頭台の用意をしたと脅迫したことを背景とする。しかし、共和国大統領から受け取った不信任案は、女性省大臣への不信任案の運命と同じだと予想される。ただし、野党はこの「法的な」手段を採用した。これは、制憲議会の大臣たちの不信任案が可決される可能性を信じたからではなく、世論の前で敵対者を攻撃し、有権者から彼らを遠ざけるために使っている。

(本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。)

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


(翻訳者:林まり)
(記事ID:29693)