バイデン米副大統領「トルコの責任」発言でエルドアンに謝罪
2014年10月05日付 Zaman紙


アメリカ合衆国副大統領のジョー・バイデン氏の発言が、トルコとアメリカの間に緊張を生んだ。その発言は、イラクとシリアでテロを起こしている「イスラム国(IS)」が勢力を拡大した際に、トルコも役割を果たしたという旨のものである。

バイデン副大統領は、木曜日にハーバード大学で行った会見で、9月25日にニューヨークで会談したタイイプ・エルドアン大統領が、彼に以下のような発言をしたと述べた。

「あなたは正しかった。私たち(トルコ)は、多くの人間が(シリアへ)渡る許可を与えた。今は国境を封鎖しようとしている。」

エルドアン大統領は、この発言に対し強い反発を示し、「絶対にこのような発言をしなかった」と述べた。大統領は、昨日(10月4日)、バイラムの礼拝から帰る際に新聞記者たちへ会見を行い、バイデン副大統領に謝罪を求め、「この件に関して、もしバイデン氏がこのような発言をしたとしたら、彼はもう対話の相手ではない」と述べた。会見を残念に感じたとし、以下のように続けた。

「トルコをこのように非難して責任を負わせるのは間違いである。米国への訪問の際の会談では、私の口から『私たちはこの件に関して誤りを犯した。このような状態になってしまった。あなたたちが正しかった』などと述べたことは全くなかった。」

アフメト・ダウトオール首相もバイデン副大統領の発言を「受け入れられない」と述べ、「誰もトルコを批判する権利も権限もない」と続けた。

こうした反発の後、バイデン副大統領は夕方にエルドアン大統領に連絡を取った。ホワイトハウスで行われた会見によれば、バイデン副大統領は、ハーバード大学での発言を説明するためにエルドアン大統領に電話をかけた。シリアで「イスラム国(IS)」とそれに似た過激派支援組織に対し、トルコあるいは他の同盟国が武器を供給している、あるいは支援者となっている可能性があることを示唆する自らの発言について謝罪したことが明らかにされた。同副大統領は、会見において、アメリカ合衆国として「イスラム国(IS)」および同様の組織と戦闘する際に、トルコも含めた同盟国が果たした援助と貢献を重要と受け止めていると発言した。両者は、会談の際、テロ組織に対する戦闘では、両国が協調することの重要性を強調した。

■バイデン副大統領は何と述べたか

ジョー・バイデン副大統領は、ハーバード大学で行った講演で、「イスラム国(IS)」の勢力拡大において、アメリカの同盟諸国が主要な役割を演じ、この中にはトルコ、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、カタールがいると述べた。また、これらの国の名前を挙げ、「(バッシャール)アサド政権の転覆、スンナ派とシーア派間の戦闘勃発を強く望んでいた。アサド政権に対して戦闘を行う者がたとえ誰であれ、彼らに何億ドルものお金と、何トンもの武器を配布していた。彼らを、これらの組織へ支援を与えないという点で説得できなかった。そうしたら、 何が起こったのか?すぐに本人たちは事実を理解した。エルドアン大統領は、『あなたは正しかった。私たち(トルコ)は、多くの人間が(シリアへ)渡る許可を与えた。今は国境を封鎖しようとしている』と述べた。バイデン副大統領は、更に、先週のニューヨークでの会談では、エルドアン大統領が彼にシリアに関わる特別法について触れたと明らかにした。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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(翻訳者:白尾みさき)
(記事ID:35488)