フランス:過激派組織がシャルリ・エブド襲撃事件を賞賛、フランス当局はテロ取り締まりを強化
2015年01月15日付 al-Hayat 紙
警備が強化されたパリの大モスク前(AP)
警備が強化されたパリの大モスク前(AP)

■「アル=カーイダ」は攻撃の犯行声明を発表、テロリストらはベルギーから武器を購入

【パリ:アルリート・フーリー】

今月7日にテロ攻撃の標的となったフランスの『シャルリ・エブド』誌は「イスラーム風刺」の新しい号を数百万部発行し、それら数百万部が「数分のうちに」売れた。同じころフランスは、憂鬱で混乱した雰囲気に包まれた。その原因は、複数の者がテロ賞賛を公言したり、インターネット上で表明したりしたことに対し、イスラームの諸施設が襲撃されたことである。なお、当局はインターネットに対する取り締まりを厳格化させることを決定した。

「アラビア半島のアル=カーイダ」は『シャルリ・エブド』誌に対し、「アル=カーイダの指導者アイマン・ザワーヒリーの命令により、また(前指導者の)ウサーマ・ビン・ラーディンの遺言を実行して」攻撃を実行したと表明した。同組織のナスル・ビン・アリー・アーニスィー報道官は、(襲撃)作戦は「紛争の歴史における新たな転換点である」と論評した。さらに注目すべきことに、「ムラービトゥーン」が「パリでの攻撃作戦により、2013年初めにマリ北部からイスラーム主義者を掃討するための作戦を実行したフランス軍の侵略に報復した。この作戦は、自己犠牲を厭わない戦士らが実行したもので、彼らはフランスの中心地で、つまりその首都で、また諜報機関と軍の前で屈辱と恥を味わわせたのである」と襲撃を賞賛した。「ムラービトゥーン」とは、ムフタール・ベルムフタールが率い、「西アフリカのタウヒード・ジハード団」に合流した組織のことである。

「ムラービトゥーン」はフランスの権益を攻撃し、標的とし続けることを誓った。一方、フランスの諸当局は、シャリーフ・カワーシー、サイード・カワーシー兄弟、アフマド・カウリーバーリー氏が属する「カワーシー・ネットワーク」問題について、諜報活動の欠陥に対処するため、新たな措置がとられることになると発表した。同ネットワークは3日間で、パリと同市郊外において17名を殺害している。政府のスィファン・ル・フール報道官は、新たな措置は諜報活動とテロ対策に関する新法の枠組みで実施されると明らかにした。同法は来週水曜日(21日)に行われる政府の会合で提案される予定である。

(後略)

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:前田悠作 )
( 記事ID:36562 )