イラク:イラク国内のシーア派勢力、米・イスラエルによる対イラン戦争で深刻な内部分裂に直面
2026年04月15日付 al-Quds al-Arabi 紙
アルビールの城塞でノウルーズ(イランの新年)を祝うバールザーニー氏
アルビールの城塞でノウルーズ(イランの新年)を祝うバールザーニー氏

■イラク:政界を引退してもなお多大な影響力を持つクルド人勢力のカリスマとシーア派有力指導者…サドル師とバールザーニー氏はその代表格

【バグダード:マシュルク・リーサーン、本紙】

米・イスラエルによる対イラン戦争は、イラクの政党、特に2003年以降長らく権力を握っていたシーア派政党の分裂を深めた。20年以上にわたり国家運営に多大な影響を与えた指導者たちの衰退を招き、新たな合意形成を促した。これは、脆弱な政治的安定が試される新たな局面の予兆である。

ワシントンとテヘランの停戦合意を受けて、イラク国会最大会派である親イラン政治連合「調整枠組み(シーア派調整フレームワーク:SCF)」傘下のシーア派政治勢力は、米国の反対を考慮し、イスラーム・ダアワ党書記長として「法治国家連合」を率いるヌーリー・マーリキー元首相の首相候補指名をあきらめ、別の候補者を擁立することを検討し始めた。

2006年から2014年までの2期8年首相を務めたマーリキー氏は、これまで機会があるたびに、候補指名か撤回は「SCF」内での選定で決すると発言してきた。しかし、政治団体「国民知恵運動」のアンマール・ハキーム代表や、シーア派準軍事組織及び政党「アサーイブ・アフル・ハック」のカイス・ハザリー事務局長など彼の首相復帰に反対するかつての盟友たちの立場が、シーア派内部のマーリキー氏の地位を脅かしかねない。

「法治国家連合」を率いるマーリキー氏が「SCF」内での候補者から外れれば、政治の舞台におけるシーア派の結束は弱まる。2022年に対イラン強硬派のシーア派勢力「サドル潮流」の指導者ムクタダー・サドル師が政界から引退してから、シーア派複数勢力の政治的合意形成がされていない現状ではなおさらである。

(後略)

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( 翻訳者:秦智子 )
( 記事ID:61954 )