ラーショーの宗教対立で1名が死亡、暴力行為に加担したとして39名逮捕1(9-21-11-2)
2013年06月03日付 The Voice 紙
ヤンゴン 5月30日
女性1名がガソリンをかけて燃やされた事件をきっかけにシャン州ラーショー市で暴動が発生したところ、仏教徒とイスラーム教徒の双方の衝突によって1名が死亡、5名が負傷し、暴力行為に加担した39名を逮捕したと大統領報道官ウー・イエトゥッとラーショー県警察の担当官が本紙に語った。ラーショー市内で発生している暴力行為に関与したと思われる25名を5月29日に逮捕し、30日の午前中に再び暴力行為を犯した14名がさらに逮捕されたため、合計39名を逮捕抑留中だと、ラーショー県警察の担当官が5月30日午後8時頃に本紙に語った。
5月28日の午後4時15分頃、ラーショー市第8地区7番地テインニー大通り脇にある郡の母子福祉協会事務所付近で、ラーショー市在住のドー・エィエィウィン(24歳)にチャイントン郡のウー・ネィウィン(48歳)がガソリンをかけて燃やした事件が起きたのをきっかけとして、ラーショー市内で暴動が発生した。
警察の発表によると、ウー・ネィウィンは当日にラーショーへ到着した。ドー・エィエィウィンの店先を行ったり来たりしていたので、彼女がどのような用件かと尋ねたところ、ウー・ネィウィンは気分を害して棒で打ちかかり、ドー・エィエィウィンはよけた。ウー・ネィウィンは打撃が当たらなかったために不満を募らせ、予め持ってきていた瓶でドー・エィエィウィンにガソリンをかけて燃やしたという。
ガソリンをかけて燃やしたウー・ネィウィンをラーショー第一警察署が逮捕した後、WY覚醒剤2錠を所持しているのが見つかったので、刑法第307条、第436条、第326条に加えて、麻薬向精神薬法第15条、第16条第C項によって起訴した。
警察が容疑者を逮捕起訴していたものの、5月28日の午後6時頃、地元住民100人以上が第一警察署の前に参集して、イスラーム教徒のウー・ネィウィンの身柄を引き渡すよう要求した。その後、1時間の内に暴動が始まり、第3地区のモスクと複数のイスラーム私塾や商店に火が放たれた。
暴力行為の発生を受けて、5月28日の午後8時、ラーショー市内に刑事訴訟法第144条に基づく夜間外出禁止令が発せられたが、5月29日まで仏教徒とイスラーム教徒の双方の集団が互いに暴力行為を繰り返したため、1名が死亡し、5名が負傷したことが、ラーショー市当局への取材から明らかになった。
5月29日の午後2時頃、暴徒がラーショー市第2地区のティーダーエィ映画館に火を放ち、近辺の商店を破壊したこと、同様に午後2時過ぎには、第8地区のヨウンホー運動場近くの中古自動車部品店が破壊され、付近のイスラーム教徒らの所有する相互扶助組織の車も燃やされたことが、29日の地元住民への聞き取りで明らかになった。
( 翻訳者:長田紀之 )
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