ディエンビエンフー勝利記念の特別演奏会
2014年04月16日付 VietnamPlus 紙

 ベトナム交響楽団からの情報によると、同楽団は、ディエンビエンフーでの戦勝60周年を記念し、5月7~8日にハノイのオペラハウスで「ディエンビエンフー」と題した特別演奏会を開催する。
 特に、今回の演奏会ではベトナム交響楽団の各アーティストが、初めて、ベトナム系フランス人の作曲家グエン・ティエン・ダオによる作品「約束の地(黄金の歴史)」というタイトルの交響曲を演奏する。
 ベトナム交響楽団による交響曲「約束の地」は、ディエンビエンフーでの戦勝から60周年の機会に演奏するため作曲家ダオ氏が特別に書き下ろした。
 交響曲は全四楽章、およそ25分の長さである。第一楽章は神秘的なリズムの「神の龍」というタイトルで、貉龍君の子孫(訳注:神話によれば、英雄・貉龍君は化け物を退治し、嫗姫と結婚しベトナム国を作った)の誕生を象徴している。「ラブソング」というタイトルの第二楽章は、叙情的な旋律のフルートの音と共に始まり、続いてチェロや弦楽器が管楽器や打楽器とひとつに合わさる。「奴隷の時代」と題する第三楽章は、高音域からはじける打楽器と異なる音色の楽器を使い、植民地時代、悲惨で過酷な生活のなかのベトナムの人々の暮らしを象徴している。最終楽章「約束の地」は、ベトナムが戦争に勝利し独立、自由を達成して故郷を取り戻した時のベトナム人の力強い歩みを表している。
 この演奏会にはバイオリン演奏家のブイ・コン・ズイ氏も参加している。ズイ氏は、フランスの作曲家エルネ・ショソンによるバイオリンとオーケストラのための協奏曲を演奏する。
 このベトナム国立交響楽団による特別な演奏会「ディエンビエンフー」の最後の演奏曲は、ドイツの作曲家ベートベンの交響曲第 3番「英雄」である。
 この演奏会の指揮者は日本人の本名徹次氏である。

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( 翻訳者:山口里緒、石井恵梨 )
( 記事ID:655 )