チャム族のイスラーム教徒、断食月ラマダンを迎える
2014年06月25日付 VietnamPlus 紙

 6月25日にカンボジア国境のアンザン省にあるタンチャウ市チャウフォン村チャウザン集落のムバラクモスクで、南西部指導委員会文化社会局のヴォ・チョン・フー局長、アンザン省共産党人民運動委員会指導部、アンザン省イスラーム教徒の代表と多数の信者たちは、イスラーム暦1435年のラマダン月を迎える神聖な儀式を行った。
 アンザン省チャム族のイスラーム教徒たちの断食月ラマダンは7月28日まで続く。これはイスラーム教徒のチャム族の重要な儀礼で、中でも15歳以上の大人になりかけの信者にとって特別で神聖な意味がある。
 苦難を分かち合い、貧しい人を助け、常に社会や家族にとって有益でその重荷を背負うよう、大人になりかけの時から信者として徳あり心ある人格を形成するために、この期間は自ら修心養性の試練を課さねばならず、暴力行為、酒、ギャンブルを避け、日が出ている内は飲み食いを我慢しなければならない。
 アンザン省ですでに200年以上にわたって生活しているチャム族はイスラーム教を信仰し、キン族、華族、チャム族、クメール族という省内で大きい四つの民族のうちの一つであり、省内に散らばって生活しているが、最も多いのはアンフー県タンチャウ市であり、3000世帯以上、人口は15.327人で、省全体の人口の0.67%を占めている。同民族は小さな商取引、畜産、布織、刺繍、水産業を中心に生活している。
 アンザン省のチャム族には、一年のうちにラマダン、犠牲祭、預言者ムハンマド生誕祭といった多くの大きな祭礼があり、12のモスクと15の小モスクで活動する。
 彼らは、マレーシア、インドネシアやアラブなどの国々のイスラーム教徒との関わりを持っており、時代遅れな慣習を廃止し、女性は屋外でも頭を覆うスカーフはせず、文化学習への参加や経済行為も行っており、省内の他の民族と団結し、調和して生活するなど、多くの進歩を遂げている。
 これまで党や政府、アンザン省は少数民族に対し、住む家や生活用水、道路、学校、診療所の支援、家庭への資金貸与、民族学生の学費減免など実質的な多くのケア政策を行ってきており、日増しに民族文化の特色が繁栄・維持・保存されるようなチャム族集落の建設に貢献している。
                   

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( 翻訳者:坂崎由衣、渡辺杏里 )
( 記事ID:908 )