タイ国タオ島殺人事件、逮捕されたミャンマー人2名の否認に再び大揺れ(10-41-5-2)
2014年10月28日付 The Voice 紙
タオ島殺人事件で逮捕されているミャンマー人2人と会うべく、彼らの両親がタイ国へと出発した。タオ島殺害事件に関してミャンマー人2人が、自分たちは殺していないと殺害を一転否認、署名したため、この事件は再び大揺れの事態となっている。
<イギリス警察が調査に加わったのか>
イタリアで開催されたアジア・ヨーロッパ首脳会議で、イギリスとタイ国両首相が会見した際、タオ島殺害事件にイギリス警察が加わり調査することを、タイ首相が同意したと、イギリスを含む海外メディアが10月18日に報じた。
タオ島殺害事件については、イギリス警察による参加、取り調べは許可されておらず、あくまでオブザーバーとしてのみ許可したことを、タイ国首相プラユット・チャンオチャがアジア・ヨーロッパ首脳会議後、タイ国スワンナプーム国際空港で、メディアに10月19日に再び語った。
移住労働者人権ネットワーク(MWRN)、人権開発基金(HDRD)がサムイ島刑務所に10月20日に到着し、逮捕されていたミャンマー人2人と会見し た。ミャンマー人2人の健康状態は良いが、足枷をはめられ不自由だと述べ、殺人事件も犯していないと語ったことをMWRNから知ることができた。
<タイの地に到着した両親、保護者たち>
逮捕されていたウィンゾートゥンの両親とゾーリンの母親と叔父らは、息子らのいるタイへ向かうめに入国ビザを取得し、10月22日にタイ国バンコク市に到着した。
ミャンマー人2人の問題についてミャンマー大使、タイ人権委員会、タイ弁護士評議会、在タイミャンマー人協会(MAT)、教育発展基金らと、ミャンマー人2人の両親らが会談した。
この会談でタイ弁護士評議会が、本事件の真相を無償で究明すると約束した。ミャンマー大使ウー・ウィンマウンも、間もなくこの事件を弁護士評議会に委託すると述べた。ミャンマー人2人の両親はタイを含む国際メディアに記者会見を行った。
ミャンマー人2人をタイ警察が拷問し取り調べたという疑いがあるため、この殺人事件を取り調べる際に関わった警察組織すべてに面会する予定であることを、タイ国家人権委員会(NHRC)委員長のDr. ニーランが語った。
ミャンマー人2人がタイ警察から取り調べられる際、頭にプラスチックの袋を被せられて呼吸困難にさせられ、拷問を受け取り調べられたと証言した。ミャン マー人2人の胸に傷があるためレントゲン撮影し検査するよう、サムイ島刑務所の刑務所長に許可を求めたことをDr. ニーランが述べた。
タイ警察が拷問して取り調べたために、イギリス人2人を殺害したと認めなければならなかったので、その証言を今一転撤回することをミャンマー人2人が署名 し、殺害、暴行の罪は犯していないと、接見した際ミャンマー人2人が述べたことを前記タイ弁護士評議会に所属する弁護士ラトサダ・マヌラッサダが 語った。
拷問される取り調べがあったか否か、サムイ島の病院でミャンマー人2人に10月22日から身体の検査を行ったことをThe Nation紙が明らかにした。
逮捕されたミャンマー人2人に協力している団体に同行した両親たちのために、民族代表院議長が1000万チャット、企業経営者である代議員の2人が1000万チャットを寄付したので合計3000万チャットの寄付が寄せられた。
逮捕されたミャンマー人2人の両親ら保護者たちは、10月23日に飛行機でバンコク市からサムイ島へ出発した。
( 翻訳者:古橋櫻子 )
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