クアンチ省:ブル=ヴァンキュウ族の伝統的家屋を保存
2014年11月09日付 VietnamPlus 紙

 クアンチ省文化スポーツ観光局は、現実の状況に適した形で各少数民族の伝統的文化を保存していくため、ダクロン県ダクロン社カル村の伝統的な家屋を保存するプロジェクトを立案した。
 ブル=ヴァンキュウ族の伝統的な高床式家屋の復元・修復プロジェクト実施のために、クアンチ省文化スポーツ観光局は投資を行い、ダクロン県ダクロン社カル村にある16棟の昔の伝統的高床式家屋を修復した。プロジェクトは展開から2年近くたった現在完了し、家屋が使われ始めている。
 このプロジェクトの中でも特にカル村を東西経済回廊(訳注:インドシナ半島の4か国を結ぶ、全長1,450 km の道路を基盤にした経済開発計画)における観光スポットにする計画は、村民の共感を大いに得ている。またこのプロジェクトはブル=ヴァンキュウ族の伝統的文化価値を長期的に保存することも目的としており、カル村がクアンチ省の代表的な文化エコツーリズム村になることに貢献するだろう。
 ダクロン県ダクロン社カル村に住むホー・タイン・マン氏は、初めて民族の伝統的な家屋に家族で住むという。
 マン氏は更に、この地域のブル=ヴァンキュウ族は、時間の経過と共にこうした伝統的家屋を建てなくなっていると語った。それは伝統的家屋には非常に労力と費用がかかる、中でも茅葺き屋根にコストがかかりすぎるからである。そこで人々は屋根を葺くのに、主に簡便なスレートを使っている。
 昔の伝統的な家屋を復元するプロジェクトはマン氏のみならずこの村の多くの住人に喜ばれており、プロジェクトは若い世代やここを訪れる旅行客がブル=ヴァンキュウ族の伝統をより深く理解する一助となっている。

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( 翻訳者:一橋弘人、佐久間凱士 )
( 記事ID:1172 )