コーロアは東南アジアで最古・最大の城
2014年12月03日付 VietnamPlus 紙

 考古学の最新の研究結果はコーロア(古螺)がベトナム、そして東南アジアで最も古く大きい城であると確定した。コーロア城はアンズオンヴオン(安陽王)の時代(紀元前2~3世紀)に築かれた。城を築く時に使われた技術は外城、中城、内城で異なっている。
 以上の情報はコーロア城研究グループ(考古学院)代表のチン・ホアン・ヒエップ博士がハノイで12月2日午前に行われた「2007年から現在までのコーロア城の研究結果」という学術会議で発表したものだ。会議は考古学院とハノイ―タンロン遺産保存センターの開催。
 これらの結論は2007年~2014年の段階のコーロア遺跡(ハノイ市ドンアイン県)の3回の考古学発掘の結果や情報に基づいて出された、とチン・ホアン・ヒエップ博士は述べる。「コーロアは東南アジアで最も古い王都である。これがこの遺跡の真価である。コーロア城は国の維持、外敵の防御に、古代ベトナム人の独特な創造性を体現している」とチン・ホアン・ヒエップ博士は言う。
 チン・ホアン・ヒエップ博士によると、コーロア城は建設の際に徹底的に地域の既存の自然条件を利用して城を築き堀が掘られている。川は外城の天然の堀として使われ、城内の堀に水を提供するシステムとして利用された。多くの丘や塚が繋げられ、さらに高く盛られて城の一部を有機的に構成している。
「コーロア城は王都、王と王家を守りつつ敵をしっかりと防ぐ城であった」とチン・ホアン・ヒエップ博士は言う。
 この会議でのヒエップ博士によると、これまでコーロア城の歴史は中国とベトナムの多くの古い史書に記されてきた。しかし、多くの出来事は場所、内容、開始時期と終了時期が同じではなかった。その為、学術界も一般の人々も、検索・比較して共通性・統一性を見出すことが難しかった。
「今回の研究結果により、私たちはコーロア城の確実な年代を特定することができる」とチン・ホアン・ヒエップ博士は強調する。
 コーロア城(コーロア歴史・芸術建築・考古遺跡)は46ヘクタール近くの面積を持ち、3つの城(内城、中城、外城)で構成され、全長15.820kmである。
 コーロア歴史・芸術建築・考古遺跡は、政府首相の1419/QĐ-TTg(2012年9月27日)号決定により国家特別遺産に指定された。
 2007〜2014年の時期に、考古学院とタンロン―ハノイ遺産保存センターはアメリカのウィスコンシン・マディソン大学人類学科と共同で3回の発掘・考古学調査を進めた。3回の考古学研究は以下の通りである:
 第1回:2007〜2008年に実施(トゥオン集落とバーイ集落の中城の土塁)
 第2回:2012年に実施(ドンザン集落の外城)
 第3回:2014年に実施(チョ集落の土塁と内城)

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( 翻訳者:土岐健太、西田雄一、塙真知恵 )
( 記事ID:1192 )