ベトナム国会とイタリア、文化保存の経験について意見交換
2015年05月13日付 VietnamPlus 紙

 5月12日、イタリア訪問中のベトナム国会文化教育青少年児童委員会の副主任であるレ・ニュー・ティエン氏が率いるベトナム国会代表団は、イタリアの首都ローマでイタリア下院文化科学教育委員会と面会し、意見交換を行った。
 イタリア下院文化科学教育委員会委員長代理のフラビア・ナルデリ・ピッコリ氏は、面会に出席した議員を代表してベトナム代表団を歓迎し、国会を始めとする両国の長年の良好で伝統的な友好関係を高く評価した。
 ピッコリ氏は、過去の長年にわたるベトナムの社会経済の発展の功績も高く評価したが、最も高く評価したのは貧困の撲滅と教育の普及、そして若年労働者の雇用の創出についてである。
 ピッコリ氏によると、国会と専門委員会の代表団の定期的な交流は両国の理解を深めることに貢献し、それを通じて両国の政府や中央ならびに地方行政レベルでの協力を促進するとのことだ。特に文化と教育の分野においては非常に重要な意味をもつ。
 この会合においては、両国は文化遺産の保存と教育、若年労働者の雇用創出に関する法律の制定についての経験に関する意見交換に重点を置いた。各イタリア国会議員は、イタリアの政府や地方行政組織がベトナムにおいて文化遺産を保存し活かすために展開している、持続性のある観光管理の経験を含むプロジェクトを支持していることを再確認した。
 多くのイタリアの地方行政組織はこの分野について強みをもっており、ベトナムの地方行政組織と協力することに前向きな姿勢を示している。教育に関しては、イタリア側は大学分野での協力を評価・歓迎、特に年々多くのベトナム人学生が勉強や研究のためにイタリアに渡っていることに関して高く評価し、これは将来の両国の協力関係のための、大きな財産であり友好の懸け橋となるだろうとした。
 これまでに、両国には72の教育に関する協力プロジェクトがある。現在は、約1,000人のベトナム人の学生と研究生がイタリアで学んでいる。
 ベトナム国会代表団を代表して、文化教育青少年児童委員会副主任であるレ・ニュー・ティエン氏は、文化、教育、職業訓練の分野でのイタリアの経験を高く評価した。また、これはベトナムの状況や条件に応じて、関連する領域においてベトナムが学び応用することができるものだと述べた。
 彼はまた、若年層の教育と職業訓練に重点を置いた同等な委員会ごとの協力を通じて、これらの分野における両国の国会がより一層密接に協力していくことを望んだ。
 同日、国会の文化教育青少年児童委員会の代表団は、首都ローマの教育・青年・男女平等局と、青年の教育と育成に関する経験について有益な意見交換を行った。

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( 翻訳者:高木陽奈子、塙真知恵、榛澤萌 )
( 記事ID:1494 )