ハノイには緊急に優先的に守る11の無形文化財がある
2016年11月21日付 VietnamPlus 紙


 ハノイの地区には現在1793の無形文化財があり、その中の276の遺産が優先的に守られている。
 特に、優先的に守られている遺産の中で民間言語文学と民間舞台芸術の二つのジャンルの11遺産について緊急性がある。
 この情報は11月21日に開催された、ハノイの無形文化財を守るために調査を実施した結果を公表する会でハノイ市文化・スポーツ局が明らかにした。
 これらの無形文化財は緊急に優先的に守られるもので、「ダーチャット隠語(フースエン県ダイスエン社)、コックトゥオン村の古典歌劇トゥオン(チュオンミー県ホアンジウ社)、カインハーの軍鼓調の歌(トゥオンティン県カインハー社)、フックラム村の軍鼓調の歌(フースエン県フックティエン社)、ゴックタン社の対唱形式の歌(クオックアイ県ゴックミー社)、ハムロンの対唱形式の歌(クオックアイ県トゥイェットギア社)、ゾーの歌(クオックアイ県リエップトゥエット社)、フォンカック社のカーチュー(クオックアイ県)、ガイカウ村のカーチュー(ホアイドゥック県アンカイン社)、ローケー村のカーチュー(ドンアイン県リエンハー社)を含む。
 これらは日常的に実践されていない文化財で、担い手の高齢化と後継者不在、生活環境の変化により、実践のための空間や条件が整っていないものである。
 また、優先的に守る無形文化財の大部分は祭り(44.2%)で、続いて手工芸(20.3%)、舞台芸術(15.9%)、社会習慣(10.1%)、民間知識(9.1%)、口承遺産(0.4%)である。
 市内中心地区の無形文化財は優先的に守る遺産を提起する中でより重要視されている。なぜなら市内中心部は経済や社会が発展する過程で多大な影響を受ける地域で、消滅の危機が多くあるからだ。ハノイ中心部の区にある、優先して守る無形文化財は35%を占めている。これらは普遍的な性質を持つ独創的な価値のある物で、創造性を体現している。現代の文化生活にとっても意味があり、世代から世代へと伝承し続け、持続的発展の可能性のある遺産である。
 ハノイの守るべき無形文化財を調査する過程で、ハノイ市文化・スポーツ局は国の無形文化財リストに6つの遺産を追加するため、検討書類を作成した。6つの遺産とは、ハイバーチュンを祀るハットモン寺院の祭礼(フックト県ハットモン社)、ヴァー寺院の祭礼(ソンタイ市チュンフン街)、チェム亭の祭り(バックトゥーリエム区)、アイラオの歌と踊り(ロンビエン区フックロイ街)、ドンキューの服飾刺繍技術(トゥオンティン県ズンティエン社)、ルーサー亭の祭り(チュオンミー県ホアチン社)で、文化スポーツ観光省により国家無形文化財リストに登録された。
 ハノイの守るべき無形文化財を調査する過程の後、ハノイ市文化・スポーツ局はハノイ市内の無形文化財リストとハノイの無形文化財の地図帳を出版した。
 ハノイ市文化・スポーツ局遺産管理室長のファン・ティ・ラン・アイン氏は「局ではハノイ市域内の無形文化財リストの公表会を催します。その後、各区や県では遺産の保護と価値発揮の方策を作成します」と述べた。

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( 翻訳者:橋本実穂 )
( 記事ID:3050 )