初めてC13指定の映画「君の名は。」は切符売り場でヒットを約束
2017年01月13日付 VietnamPlus 紙

 2016年、アジアで最も人気が高かった映画、「君の名は。」(ベトナム語:Tên cậu là gì?)の完全版が1月13日から正式に劇場公開される。これはベトナムで初めてC13指定(13歳以下の観客を制限する)をされる映画となった。
 映画は、三葉(みつは)という、小さな町、糸森に住む女子高校生についての物語である。三葉は田舎町での面白みのない生活にうんざりしており、来世では活気がある東京に住む容姿の優れた男性になることを望んでいた。
 その頃、東京で、瀧という男子は生活や放課後のイタリアンレストランでのアルバイトで十分満足していた。しかし、毎晩彼は田舎に住むある女の子になる夢を見ていた。千年に一度、彗星が地球の近くを通るという出来事の日、瀧と三葉の身体が突然入れ替わってしまう。
 一日おきに[訳注:原文ママ]瀧は三葉になり、田舎での生活をしては元に戻る。三葉は望み通り東京の男子高校生になり、にぎやかな都市での生活をしていた。このように、瀧と三葉の物語は、二人が会ったこともなく、互いの名前さえ知らないにもかかわらず、特殊な状況下に観客を導入させるような演出をしている。
 映画のストーリーは通常の直線的な構造では語ることが出来ず、二人の人物の実際の生活と夢の間を重ね、繋げている。このことは、時間の流れ、運命、前世からの定めといった要素が重要な役割を果たして、二人を、身体が入れ替わるところから、離れ離れになった後涙ながらに再会するところまで導くと、魅力を作り出す。
 瀧と三葉の空間的、時間的な点での稀有な関係性は、同年代の男子学生や女子学生の涙を誘うだけでなく、本を抱えて学校へ通っていた頃の感情の揺れ動きをいつも懐かしむ中年の大人をも惹きつけるだろう。
 すばらしい映像や音楽と共に、上記のような要素によって、この映画は日本、韓国や多くのアジアの国々で熱狂的な人気を博しており、ベトナムのテト正月においてもブームになることが約束されるだろう。

訳注:記事の原文では予告編の動画(ベトナム語字幕付き)が見られます。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:橋本実穂 )
( 記事ID:3233 )