ファン・ボイ・チャウ志士・浅羽佐喜太郎医師およびベトナム・日本友好関係
2017年12月15日付 VietnamPlus 紙
シンポジウムの光景
シンポジウムの光景

 12月15日、ゲアン省ヴィン市においてゲアン省人民委員会とハノイ国家大学、日本国際交流基金は「ファン・ボイ・チャウ志士・浅羽佐喜太郎医師およびベトナム・日本友好関係」の国際シンポジウムを開催した。
 シンポジウムのスピーチで、党中央書記・ホーチミン国家政治学院院長のグエン・スアン・タン教授・博士は、本シンポジウムが重要で意義ある学術的出来事であり、愛国的志士ファン・ボイ・チャウの生誕150周年を記念し、ファン・ボイ・チャウ記念区特別国家遺跡認定証を受け取る活動のうちの一つであると述べた。これはまた、その事績や貢献が革命的愛国伝統に富んだ故郷ゲアンとベトナム民族の歴史の貴重な一部となっている偉大な人物に対して、その功績を振り返る実質的な活動であるとした。
 グエン・スアン・タン教授・博士は、研究者・学者や代表者に、志士ファン・ボイ・チャウと浅羽佐喜太郎医師の特別な関係について新たな発見を得るために深い分析と評価をすること、また越日友好関係を発展させる上でこの関係を考察することを提案した。同時に、シンポジウムに参加した各代表者は引き続き、志士ファン・ボイ・チャウの多彩な人生や活動、高邁な思想と事業における時代的・文化歴史的な価値をより明らかにし、ファン・ボイ・チャウと浅羽佐喜太郎医師の友情の価値を分析しより深めることを提案した。それらの歴史的研究から、ベトナムと日本の広範な戦略的パートナーシップ関係を引き続き確認し、より深めていく。
 シンポジウムにて、学者や研究者は以下のような重要な多くの報告を発表した。「ファン・ボイ・チャウと越日関係史における東遊運動の3つの波」、「東遊運動は日越友好関係における歴史的象徴である」、「志士ファン・ボイ・チャウと故郷ゲアン及びベトナムの革命」、「20世紀初頭のベトナムにおける人類文化の精華との接触・交流・受容におけるファン・ボイ・チャウの多大な貢献」、「パートナーから越日の友情の基礎を築いた人となったファン・ボイ・チャウと浅羽佐喜太郎」など。
 シンポジウムで発表された報告や意見は、志士ファン・ボイ・チャウの愛国活動の人生と思想的価値を集中的に研究し明らかにし、民族独立を勝ち取るための闘争・愛国運動に対する認識面と思想面の両面に関してきわめて有意義な歴史的価値をもつ彼の貢献を引き続き確認した。志士ファン・ボイ・チャウと浅羽佐喜太郎医師の、特別なパートナー関係は、ベトナムと日本の両国・両民族間の友好協力関係を生き生きと体現している。
 シンポジウムでグエン・スアン・タン教授・博士は、ベトナムと日本の関係は、両国が外交関係を樹立して以来の歴史の中で最善の段階にあると述べた。日本は現在、ベトナムの最も重要な経済的パートナーのうちの一国である。

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( 翻訳者:菊地紗希 )
( 記事ID:4099 )