インドにおいてベトナム研究センターが正式に発足
2018年05月16日付 VietnamPlus 紙
センター開所のテープカットをするインド外務省東方次官プエティ・サラン氏
センター開所のテープカットをするインド外務省東方次官プエティ・サラン氏

 ニューデリーのベトナム通信社特派員によると、ベトナム研究センターの発足式が5月15日にインドの首都中心部にある社会科学研究所で開催された。
 式典には、インド外務省東方次官プエティ・サラン氏、駐インドベトナム大使トン・シン・タイン氏、ラオス、フィリピン、ブルネイなどの各国の大使、インド他各国の多数の学者と研究者、現地の新聞記者が出席した。
 式典では、サラン氏が、インドとベトナムの関係は歴史的なものであり、何世紀にもわたっているこの関係は、共通の観点や共通の利益だけによるものではなく、以前の社会の精神的な伝統における独自の特色に基づいている、と述べた。
 これは、民族の自由と解放のための闘争の中で形成されてきた関係である。
 両国の独立闘争時、独立運動の指導者たちは互いに直接接触しており、我々は現在、指導者マハトマ・ガンジーとホー・チ・ミン主席の遺産を受け継ぐ者である。
 サラン氏によると、2014年9月のプラナブ・ムカルジー大統領のベトナム訪問時に、ホーチミン国家政治学院にインド研究センターが設置され、両国の指導者間の友好の情という遺産を継承し、ベトナム研究センターは、ベトナムのチャン・ダイ・クアン大統領がネルー記念館でのインドの学者や学生との対話で宣言した後に発足した。
 プエティ・サラン氏は、ベトナムは信頼できる友人であるだけでなく、インドの「東方行動」政策の柱の一つであり、東南アジア諸国連合(ASEAN)のなかでインドとって非常に重要なパートナーであると主張した。
 トン・シン・タイン大使は演説で、これは両国の2大指導者であったホー・チ・ミン主席とジャワハルラール・ネルー首相が構築したベトナムとインドの友好関係が拡大する中での重要な出来事であると述べた。大使は、両国間のパートナーシップを拡大し、深め、さらに関係を真に戦略的かつ包括的にするための余地がまだまだ残っていることを強調した。
 そのためには、両国の研究者が非常に重要な役割を果たす。 大使によると、双方に科学的研究がなければ、このパートナーシップ関係の目標を達成するための機会や課題、実現方法を把握することは難しい。
 ベトナムでは、インド研究センターは4年前に設立され、ベトナムの人々がベトナムとインドの関係などのように、インドをよりよく理解するための多くの活動を成功させてきた。
 トン・シン・タイン大使は、設立したばかりではあるもののインドのベトナム研究センター設立に対し、ベトナムの理解とベトナムとインドの関係を促進する事業を良好に行えると確信していると述べた。
 インドのベトナム大使館は、初期段階からセンターを助けるためにあらゆる努力をすると約束した。
 フィリピン、ブルネイ、ラオス大使は、同センターの設立を祝福し、ベトナムとインドの関係強化に貢献するとの確信を表明した。
 セレモニーで、同センターは正式にウェブサイトを立ち上げ、ベトナムのインド研究センターとの覚書(MoU)に署名した。

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( 翻訳者:堀田菜々美 )
( 記事ID:4376 )