国祖雄王の像の建設計画は必要
2018年05月08日付 VietnamPlus 紙
祭礼センターの広場からトゥオン神殿(上社)に捧げる線香を運ぶ山車
祭礼センターの広場からトゥオン神殿(上社)に捧げる線香を運ぶ山車

 2035年までに国祖雄王の像を屋外に建設する計画についてのシンポジウムが、美術・写真・展覧会局(文化スポーツ観光省)によって、5月8日、ハノイで行われた。
 シンポジウムで、文化スポーツ観光省次官のブオン・ズイ・ビエン氏は次のように述べている。「国祖雄王像計画を作成することは必要である。その目的は、全国で2035年までに国祖雄王像の建設工事の数や質を管理し、像を建設する任務、目標、場所を明確にすることにある」。
 シンポジウムを通して、組織委員会は文化管理者、建設計画作成者、歴史・[歴史文化]遺産についての科学者から広く意見をとりあげた。そして、「2035年までの国祖雄王像計画」の任務、目標、基準に関する内容を改善した。
 出席した多くの代表者は、「国祖雄王像は、建国の功績がある各雄王の功績への感謝や愛国・民族大団結の精神の伝統の教育において、祖先への尊敬の念や功績への感謝を示すことに貢献し、人民の各階層の精神的要求や願望に一部応えてきた」との見方を示した。
 雄王像は、大抵、屋外に建設され、その一部は、娯楽施設や景勝地、観光地に景観の装飾が目的で置かれている。このため、象徴性がなく、芸術的な創造性にも欠けている。
 現在、文化的な見どころを作り出すような雄王像のための空間や建築に関する総合計画が未だない。景観、空間、配置、証明、色彩などに関する計画は総合的にとりまとめられていない。
 雄王像は、ベトナム人民の信仰文化生活、精神の中で特別な意味を持っている。そのため、雄王像を建設するということは、物的基盤を整備し文化的象徴を作り出すということだ。
 雄王像を建設する場所に関する計画を立てることは、社会経済の条件に合致した統一的な管理と全国の各雄王像の数や質の管理の保障に貢献するものだ。
 フート省文化スポーツ観光局のグエン・ダック・トゥイ局長は、各地方における雄王像の建設を組織し、計画を立てる必要性を確認した。
 しかしながら、地方では雄王像の形状は共同体の意識を通して造られているため、基準や歴史的証拠が不明瞭である。このため、フート省は明確な基準が必要だと提案し、その中で、文化的歴史的価値を明確にするため、屋外に建設する像の基準に関心を持つべきだとしている。フート省は、現在、像のモデルデザインを既に作成し、建設地点を幾つか示しており、認可を待っているところだ。
 歴史家のズオン・チュン・クオック氏は、「1つの事実として、雄王に関する考え方の発展が国家の発展に伴って発展していることがある。ベトナムが発揮するべき最大の価値が雄王崇拝・信仰である」と述べる。ズオン・チュン・クオック氏は、各地に像を建設する方法を考えるより、雄王を祀る区域を建設するべきだとの見方を示した。
 申請した国家書類によると、国連教育科学文化機関(ユネスコ)は雄王崇拝・信仰を『人類の代表的な無形文化遺産』に公認することになる。
 現在、雄王像の多くが神殿の中に建設されており、一部は公共の屋外スペースに建てられている。全国調査によれば、像の性質や規模に正しく従って建設された国祖雄王像はまだ一つも無い。[現在ある]国祖雄王像は、神殿やメモリアルゾーンに祀るための像として存在するに留まっており、大抵は観光向けの装飾用の像である。
 国祖雄王の像を屋外に建設する計画についてのシンポジウムは、引き続き5月10日にホーチミン市でも開かれる。2018年第4四半期、文化スポーツ観光省は、「2035年までに国祖雄王の像を屋外に建設する計画」の提案を政府に提出する予定だ。

https://www.vietnamplus.vn/photo-hang-nghin-nguoi-dang-huong-tuong-niem-cac-vua-hung/499195.vnp
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( 翻訳者:天野友亜 )
( 記事ID:4379 )