抗戦文学・芸術に関する200点の資料・写真を展示
2018年06月08日付 VietnamPlus 紙
ホー・チ・ミン主席の作品『獄中日記』
ホー・チ・ミン主席の作品『獄中日記』

 「抗戦(1945~1954年)のなかの文学・芸術」についての展覧会が6月8日にハノイで始まり、200点近くの写真や資料、抜粋版や手稿版が人々に紹介されている。
 このイベントは国立歴史博物館とベトナム文学博物館の共催で、『ベトナム文化綱領(1943~2018年)』の誕生75年を記念して開催された。『ベトナム文化綱領』の道標としての価値や方向性を定めた作用、綱領の内容・思想を受け入れた最初の層の文学者・芸術家の貢献を人々が理解を深める一助となるものである。それを通して、人々は、新しい段階での先進的で民族色の濃いベトナム文化を建設し発展させる事業に対する国民の義務と責任をより正しく認識していく。
 「抗戦(1945~1954年)のなかの文学・芸術」の展示は2つのパートに分かれている。第一部では、『ベトナム文化綱領(1943年)』の意義に関して学者や文化人・芸術家の認識と評価が紹介されている。文芸・文化について党が述べた文献もある。
 このパートでは、幾つかの代表的な資料を紹介している。その中には、チュオン・チン同志が起草し、インドシナ共産党中央常任会議によって1943年2月に採択され、1945年11月10日に発行された雑誌『先鋒』第1号(ベトナム救国文化会に属す新文化運動機関が出版)上に全文掲載された『ベトナム文化綱領』がある。さらに、ホー・チ・ミン主席の1943年の作品『獄中日記』があり、その散文の各ページには、新しいベトナム文化建設に関する主席の考えが記されている。党の第8回全国代表者大会の文献などもある。
 第二部では、「抗戦(1945~1954年)における文学・芸術」について触れられており、その中では『ベトナム文化綱領』が、記者や作家・芸術家の創作活動をますます豊富で鋭利にする条件を整えたことが強調されている。彼らは常に革命の任務を遂行し、わが軍民の闘争実践生活を鋭く生き生きと反映し、全人民・全軍が競って生産を高め、敵を殺して手柄を立て、新文化生活を建設するように適時に動員し鼓舞した。
 このパートでは、組織委員会は文学者・芸術家の記念品を代表とする資料群を人々に紹介している。作家たち(トゥ・モー、テー・ハイン、グエン・ディン・ティーら)の文学作品の原本や、抗戦期のポスター画や楽譜などを蒐集している。文化は3戦線(経済、政治、文化)の中の一つであり、そこでは共産主義者は政治革命だけでなく、文化革命を進めていくとされる。
 1943年2月、インドシナ共産党中央常任会議は、党の初めての文化綱領である『ベトナム文化綱領』を討論し採択した。綱領の思想的内容は、革命文化の建設事業の要求、すなわち党の指導下で新しいベトナムの文化・文芸を誕生させるために重要な方向性を定めるという要求に適時に応えるものであった。『ベトナム文化綱領』の中で体現された文化についての重要な観点は、その後の革命の発展過程での要求に従って、徐々に補われ整備されてきた。
 「抗戦(1945~1954年)のなかの文学・芸術」の展示は、2018年9月まで国立歴史博物館で行われる。

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( 翻訳者:松永直子 )
( 記事ID:4452 )