全世界ベトナム国祖の日:民族大団結の力を結集
2019年04月10日付 VietnamPlus 紙


 コミュニティーの結束、民族大団結という目的のもと、「全世界ベトナム国祖の日」は、2019年の国祖雄王の命日・雄王廟祭礼の日にちなみ、世界各地の越僑コミュニティーによって実施された。
 毎年旧暦3月10日の雄王の命日には「人はみな祖を持ち血統を持つ」、「水を飲んで源を思い出す」という哲学のもと、世界各国のベトナム越僑コミュニティーは雄王の地に向かって謹んで参拝を行う。
 しかしこの活動はまだ個別で統一されておらず、それほど多くの人々を惹きつけてはいない。「全世界ベトナム国祖の日」は、毎年そして全体的に、同時並行で同じ台本にそって開催することでその制約を克服するために誕生した。
 在外ベトナム人連絡会議議長のグエン・フー・ビン大使は、「全世界ベトナム国祖の日」プロジェクトは外国で生活し仕事や研究をしている越僑のアイデアだが、中でもジャーナリストのグエン・ティ・ビック・イェン博士(オーストラリアの越僑)が創案者であるとしている。
 「ベトナム国祖の日」は、無形文化遺産である雄王信仰を外国で広め保存し、民族大団結の力を結集することと同時に、文化、社会、伝統、慣習、飲食、中でも霊魂の文化、祖先を敬う信仰など、各面のベトナム民族の精神性の価値を称える目的で生まれた。
 5年間実施された後、「全世界ベトナム国祖の日」プロジェクトはドイツ、チェコ、ロシア、オーストリア、ハンガリー、アメリカ、ラオス、タイ、日本、カナダ、ポーランドのような世界各国の越僑の支持を受けた。
 特に、カルフォルニア州(アメリカ)サンノゼのベトナム人コミュニティーは、雄王廟まで来て土、水、祖先に捧げる線香の台をもらい受け、各雄王廟を建てた。
 さらに、4月7日にはタイ東北部のウードンターニー県と近隣県の越僑は、雄王の命日にちなみ故地である祖先のもとに戻り線香を捧げた。
 今回、4月5日午後、ラオスの首都ヴィエンチャンでは、「越僑と全世界ベトナム国祖の日」というテーマの学術フォーラムを行った。これは4月5日から6日までラオスで開かれた雄王命日行事の活動の一つである。
 在外ベトナム人連絡会議と「全世界ベトナム国祖の日」プロジェクト運動委員会によると、第2回全世界ベトナム国祖の日は2019年にラオス、タイ、日本、カナダ、ポーランドの5カ国で開催された。これは外国で働き、生活しているベトナム人コミュニティーにとって、祖先の地に戻る特別な意味がある文化行事である。
 今後「全世界ベトナム国祖の日」プロジェクト運動委員会は引き続き各団体、企業、大学、各国越僑コミュニティー、ベトナムの在外外交機関、国内外の各メディア機関、各国の組織や政府と協力し、世界中でベトナム国祖の日の開催を継続していく。

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( 翻訳者:福原百那 )
( 記事ID:4764 )