ベトナムの竹楽団、西洋のクラシック音楽に新しい生気を吹き込む
2019年12月02日付 VietnamPlus 紙
演奏家たちは、ベトナムの竹製の楽器で西洋のクラシック音楽作品を上演する予定だ。(写真:グェン・ホン/ベトナムプラス)
演奏家たちは、ベトナムの竹製の楽器で西洋のクラシック音楽作品を上演する予定だ。(写真:グェン・ホン/ベトナムプラス)

 「秋の竹」で、指揮者ドン・クァン・ヴィン氏と演奏家たちは 西洋の古典音楽がベトナムの一般の人々の身近なものになることを望んだ。

 コンサートのプログラム「秋の竹」は、12月7日から8日、ハノイにて上演される。そこでは、演奏家たちは西洋のクラシック音楽作品の演奏に(ベトナムの竹で作った)民族楽器を使用する予定だ。
 指揮者ドン・クァン・ヴィン氏の指揮のもと、竹楽団スックソンモイ(新たな生きる力)と国際合唱団ハノイヴォイスの混合児童合唱団エラートは、首都の人々に作曲家ガブリエル・フォーレやシャルル・カミーユ・サン=サーンスのクラシック作品を紹介する予定だ。
 コンサートのハイライトは、フランス人作曲家ガブリエル・フォールのもっとも有名な作品の一つである『レクイエム 作品48』の上演だ。
 ベトナムのフランス文化センター代表は次のように述べた。「17-18世紀に生まれた作品とははるかに異質な雰囲気のある、フランスの宗教音楽では明らかに革新的な作品だ。『レクイエム 作品48』は両親が亡くなった時の作者の胸中を表現したものである。多くの人々はこれを死神の子守歌と呼ぶ。それはまさにフォーレが人の死について感じることでもあるのだ。彼はそれが苦しみの道であるよりも苦しみから抜け出ることだと形容している」。
 そのほか、「秋の竹」では多くのベトナム音楽の典型的な作品(『僕と帰ろう』『祭りの村』『子よ』など)もまた演奏される予定だ。
 コンサートは、西洋の古典音楽がベトナムの一般の人々の身近なものになることと同時に、音楽の愛好家に伝統的な民族音楽を紹介する目的で開催される。
 「西洋のハーモニーとベトナムの竹楽団を組み合わせることで、私たちは「秋の竹」が、フランスの古典作品とベトナムの特徴的音楽作品とに新たなエネルギーを吹き込むことを希望しています」と、指揮者ドン・クァン・ヴィン氏は述べた。


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( 翻訳者:河合摩南 )
( 記事ID:5073 )