孔子学院、越中の文化交流促進に貢献
2019年12月15日付 VietnamPlus 紙


 12月15日の夜、孔子学院はハノイ大学において、設立5周年(2014年12月-2019年12月)の記念式典を開催した。同学院は、ハノイ大学と中国の広西師範大学の協力により設立された機関である。
 記念プログラムでのスピーチで、ハノイ大学副学長兼孔子学院管理評議会議長を務めるグエン・ティ・クック・フオン氏は、設立から5年間で、孔子学院が越中の友好関係の強化のため、中国語のトレーニングや中国文化の紹介など多くの活動を展開してきたと述べた。
 2019年11月末までに、孔子学院の学生の総数は1,772人、孔子学院の各文化活動に参加する人数は2万8,920人に達した。孔子学院は学習者の実質的なニーズに応じた学問分野を開講している。
 孔子学院は、ハノイ大学の中国語学科に講師を派遣するのみならず、中国語入門クラス、中国語能力試験(HSK)特訓コース、硬筆・毛筆の習字クラスなど、多くの授業を開講してきた。
 また、学院は、専門家・学者を招待して、中国語教授や中国の文化芸術、中国の社会経済などの教育とトレーニングに関して、毎年平均約20回、座談会やワークショップを定期的に開講している。
 さらに、ベトナムの優秀な学生・生徒の選抜、推薦して、毎年中国留学に送り出している。
 孔子学院が2018年1月にHSKを開始して以来、現在までに学院の奨学金への応募申請する学生・生徒の数は増加している。
 2019年上半期だけで、孔子学院奨学金への応募者に対し合格者数は158人に上った。
 孔子学院の設立以降、学院が推薦し決定した奨学金受給者数は、短期・長期の実習生留学、大学留学、大学院留学、研究員留学で合計300名となった。
 ハノイ大学のフオン副学長は、孔子学院が両国の文化交流の架け橋としての役割を最大限に発揮したと述べ、また、両国が共に発展するために文化を促進し友好を深めていくよう、ベトナム・中国についての意義深い話を語った。
 毎年、孔子学院は、学生が中国語や中国美術を学ぶ人々がその能力や見識を発揮する場を提供するため、中国文化フェスティバルや孔子学院デー、「漢字の架け橋」コンクールを定期的に開催している。これらの文化イベントはまさに、越中を友好的に結ぶ架け橋であり結び目である。
 孔子学院は、両国青年の友好交流活動も積極的に推し進め、両国国民の相互理解を促進し、越中の伝統的友好関係を絶えず強化している。
 2018年と2019年の2年間で、孔子学院は8団体を中国でのサマーキャンプに送り出した。このうち4団体は中学生、4団体は大学生である。一方、中国からは教員・学生の15団体960人以上をベトナム観光や視察に送り出した。
 今後、孔子学院は、越中の文化交流促進と両国国民感の友好関係強化に資するよう、特に、中国語のトレーニングの質の向上と規模拡大、中国語のイメージ刷新に重点を置き、ベトナムにおける中国語教授を促進していく。

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( 翻訳者:宮川慈 )
( 記事ID:5117 )