クイニョン市の海岸に音楽家チン・コン・ソンの像が完成
2020年10月12日付 VietnamPlus 紙
クイニョン市の海岸に置かれた、灰色の花崗岩を原料に作られている音楽家チン・コン・ソンの像
クイニョン市の海岸に置かれた、灰色の花崗岩を原料に作られている音楽家チン・コン・ソンの像

 10月12日午後、クイニョン市海岸公園において、ビンディン省人民委員会は、音楽家チン・コン・ソン像完成式典を開催した。
 「クイニョンの海岸をうたった作品『Bien nho(懐かしの海)』と音楽家チン・コン・ソン」というテーマのもと、像はメロディーに魂を沈めているかのような自省の表情で座ってギターを弾く彼の中年期の姿を表現している。その隣には、『懐かしの海』のメロディーと歌詞の楽譜が刻まれている。
 チン・コン・ソン像の高さは2.4mで、バリア・ブンタウ省フオックホア産の灰色の花崗岩を原料に作られている。台座部分には同心円状にある2つの円が含まれており、その円の中心には3段の八角柱の台がある。1つ目の円は半径5mで、円の内側には花が植えられており、縁石部分は花崗岩でできている。2つ目の円は半径3.6mで、円の内側には芝生が植えられており、縁石部分は花崗岩でできている。
 円の中心の八角柱は一辺が1.4mで、3段になっており、最上段までの高さは0.75mである。この芸術作品の制作者は、ホーチミン市の彫刻家ラム・クアン・ノイ氏である。
 ビンディン省文化スポーツ局のタ・スアン・チャイン局長によると、この作品は芸術評議会が作品の配置と質について高く評価している。公園全体と調和して結び付き、都市区域に1つのハイライトを造り出しており、またチン・コン・ソンは1962年から1964年までこの地の師範大で学んでおり、その時のこの街での多くの美しき思い出が刻み込まれたクイニョンの海辺の空間を装飾することに貢献し、地元民や旅行客が観光や娯楽で訪れるスポットを形成しているためである。
 チン・コン・ソンの妹であるチン・ヴィン・チン氏は、「私は非常に幸せで、非常に感激しています。兄チン・コン・ソンの像はとても美しく、顔はそっくりで、目には魂がこもっています。像は兄がとても気に入る場所に設置されています。私は幼い頃から、兄がクイニョンについて話すのをたくさん聞かされていました。この地で兄は数多くの素晴らしい歌をつくり、その中には多くの人に知られている『懐かしの海』もあります。我々家族にとってクイニョンは、兄が多くの面影を残した、第二の故郷のような場所です」と述べた。
 チン・コン・ソンは、何百もの歌曲をのこした、ベトナムの有名な音楽家である。彼はクイニョン師範大学(現クイニョン大学)で学び、クイニョン市では、『Hoa buon(悲しい花)』、『Chieu chu nhat buon(悲しい日曜日の午後)』、『Vet lan tram(物言わぬ石の跡)』、『Nang thuy tinh(ガラスの陽射し)』、『Cat bui(砂塵)』などの多くの人に好まれる歌曲を数多く制作した。その中でも特別な歌曲が『Bien nho(懐かしの海)』である。

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( 翻訳者:須賀麻莉子 )
( 記事ID:5530 )