ターイ族の精神生活を理解するためにムオン・ロー文化を体験する
2020年10月18日付 VietnamPlus 紙
ムオン・ロー文化を体験する会場でのいくつかの活動(写真:トゥアン・アイン/ベトナム通信社)
ムオン・ロー文化を体験する会場でのいくつかの活動(写真:トゥアン・アイン/ベトナム通信社)

 ムオンロー文化を体験する会場で、観光客は地元の市場やターイ文字の学習、カップ[ターイ族の言語で歌う]教室、バンチャン地方を訪ねる、など、濃い文化的アイデンティティを持つムオン・ロー[訳注:ベトナム名はギアロ町]地域の文化10種類の体験に参加した。

 ギアロ町(イエンバイ省)のギアロ町文化通信センターで10月16日から18日の3日間にわたって行われた2020年のムオン・ロー文化・観光祭り週間の枠組みの一環として、ギアロ―町祭り実行委員会がムオンロー文化を体験するイベントスペースが開かれた。
 ここでは、観光客が地元の市場やカップ教室(ターイ族の言語で歌を歌う)、昔のターイ文字の学習、ムオン・ロー料理作り、[伝説上の]クン青年の楽器ケーン[訳注:東南アジアの山岳民族の楽器で気鳴楽器の一種]の演奏、バンチャン地方を訪ねる、など、濃い文化的アイデンティティを持つムオン・ロー地域の文化10種類の体験に参加した。
 ムオン・ロー文化が体験できるこの空間では、[ギアロ]町の少数民族同胞の独自の文化を保存したり紹介したりすることを目的とした、精神生活や文化、文芸に関する活動が再現された。

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 文化体験の場が観光客を引きつけるために、地域の33の学校が人員を動員した。そして、地元の人々の深い文化的アイデンティティのある工夫の凝らされた、繊細な装飾を飾るために資金を投入した。
 体験活動の場では、才能がある教員や学生がカップ教室や古いターイ文字の学習、クアコン[訳注:伝統的な遊びに使用する布製の球]作り、錦織教室、舞踊教室、民間の遊びなどに参加した。それらを通して、見学や体験に訪れる観光客を毎日のべ何百人も集めた。
 ターイ族の村のカオファ社に住む女性のロー・ティ・サムさんは、「私は少数民族のターイ族ですが、私の村では誰もターイ族の古い文字について話しません。ここへ来て私は初めて[古い文字のことを]知ることができたので近いうちに調べてみます。そして、ターイ族の古い文字を学びに行き、更に理解を深めたいと思います。自分の民族の文化アイデンティティに関してとても誇りに思います」と言った。
 一方でハノイ市ホアンマイ区の女性グエン・ラン・アインさんは、「ムオン・ロー文化の体験場所は、ムオン・ロー地域の村の各地に住む人々の生活を小さくした姿のようです。この会場の雰囲気の中で、歌を学んだり、民間の遊びに参加したりしていると、日常生活の心配や慌ただしさを追い払うだけでなく、この地域の人々の実に興味深い風俗習慣についての見識がさらに広がりました」と認識を述べた。
 2020年のムオン・ロー文化体験スペースは、主催のギアロ町の教育訓練室が、通信・文化室や文化通信センターの、町の青年団、各村や街区の人民委員会と連携して開催された。

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( 翻訳者:秋山由莉奈 )
( 記事ID:5568 )