チャン・ソン副教授に旭日小綬章を授与
2020年11月17日付 VietnamPlus 紙
チャン・ソン副教授・博士に旭日小綬章を渡す駐ベトナム日本大使
チャン・ソン副教授・博士に旭日小綬章を渡す駐ベトナム日本大使

 11月17日午後、駐ベトナム日本国大使館の山田滝雄大使は、元ハノイ貿易大学日本語学部長であるチャン・ソン副教授に、旭日小綬章と花の形をかたどった胸章を授与した。
 これは2020年春に外国人に与えられる日本の高貴な勲章であり、国際関係や日本の文化発展の分野で優秀な業績を残した者、環境保全や社会福祉の発展の分野で功労のある者に授与される。
 式典において山田大使は次のように述べた。「現在日越関係は最高に良い段階にあります。本年10月、日本の菅義偉総理は同職任命後の初の外国訪問国としてベトナムを選びました。菅総理が訪れたそれぞれの場所でのベトナム政府と国民による歓待に、私は本当に感動しました」。
 山田大使は、両国間の素晴らしい友好関係の背景には、日本語を話せる人材源と、今日までの日越を結びつけている懸け橋による限りなく大きな貢献があると強調した。まさにチャン・ソン教授が、そうした日本語人材の育成のため一所懸命貢献された人物の一人である。
 これまで、チャン・ソン副教授は、日本語講座をサポートする多くの資料を作成するなど、ベトナムの大学における日本語教育の発展に積極的な貢献を果たしてきた。
 元々、チャン・ソン副教授は、1971年から1997年まで26年間ハノイ貿易大学の日本語学部で学部長を務めた。
 教授の管理と運営の下、日本語を学んだ多くの世代の学生が卒業し、経済、貿易、外交の分野で活動している。
 教授は、多くの研究プロジェクトを主宰しており、また、多くの書籍や日本語の辞書、特に日本語の漢字に関係した資料の著者でもある。退職後も彼は研究に熱意を注いでおり、本を執筆したり、研究活動に資する新しい本を世に出し続けたり、日本語を教えたりしている。
 ハノイ貿易大学のブイ・アイン・トゥアン学長は、チャン・ソン副教授は、貿易大学を日本語教育、特にベトナムにおける商業日本語のパイオニア校に育て上げるなど、日本語学科、後の貿易大学の日本語学部の設立と発展に重要な貢献を果たし、顕著な業績を残したと述べた。
 同時に、自ら活動を通じて、チャン・ソン副教授は集団としての日本語学科、学部とともに、貿易大学と日本の組織や企業との協力関係を構築し発展させること、ベトナムでの日本の精神や日本文化を広めること、越日の協力関係を発展させることに重要な貢献をした。
 式典でのスピーチの中で、チャン・ソン副教授は、山田大使および長年にわたり関心を寄せ心底激励してくれた日本大使館の幹部らに心からの感謝を述べた。
 チャン・ソン副教授は次のように述べた。「これまでの道を振り返り、自分が最も満足している2つのことに気づいた。それは、日本人教師のサポートがなくベトナム人教師しかいなかった頃、よい結果を達成するとの決意で、初めて通訳・翻訳プログラムを教えたこと。その結果、リスニング、読み書き、漢字の能力で、第12期日本語通訳・翻訳クラス(K29)が良い評価を得ることができたことである」。
 半世紀近く日本語を教えることを通じて、チャン・ソン副教授は、ベトナム人が日本語の漢字や文法の学習に難しさを感じるという特徴を実感した。そのため、副教授は日本語を学ぶベトナム人に合わせた漢字教育の方法を研究し、ベトナム人学生にとって難しい文法問題の解説方法を見つけ、講義にそれを取り入れ、8冊のテキストを編纂した。

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( 翻訳者:天野友亜 )
( 記事ID:5644 )