プーマ社、ミッチーナー空港で航空機燃料の販売を停止
2021年05月31日付 その他 - ミャンマーナウ 紙
2017年5月6日ヤンゴン、ティラワ工業地帯で行われたプーマエネルギー事業の開会式(写真-EPA)
クーデター後軍の攻撃を100回以上受けたカチン州においてプーマ社による航空燃料販売停止を歓迎するとカチン独立軍(KIA)が述べる。
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航空燃料運搬車の遅延による燃料不足のため、カチン州ミッチーナー空港で航空燃料の配給販売を停止することになると航空燃料販売会社のプーマが関係当局に連絡した。
ミャンマーナウが手に入れたプーマ・エナジー社の通知によると、カチン州ミッチーナー空港での航空燃料販売を5月26日から燃料が再び補給できるまで停止する。
国営のミャンマー石油製品公社(MPPE)との合弁会社である、シンガポール拠点の輸入販売事業者プーマ・エナジー社は、5月26日にミッチーナー空港当局に通知した。
クーデター以後100回以上の空爆を受けたカチン州において、プーマ社の航空燃料輸送の停止は歓迎すべき展開であるとカチン独立軍(KIA)が意見を述べた。
「私達カチン独立機構(KIO)としても航空燃料の輸送供給を断ち切るよう言ってきた。現在先方の会社が諸事情により輸送出来ないとのことでよかった。これは歓迎すべき事だろう」とKIAの報道官ノーブー大佐がミャンマーナウに述べた。
カチン州モーマウッ郡にある軍評議会のアローブン基地をKIAが3月に占拠した。その同基地を奪還するべく、軍評議会は4月上旬から攻撃を開始し、戦闘機やヘリコプターによって再び激しく攻撃した。
軍によるカチン州内の一連の空爆に対して、KIAはカチン州とシャン州北部において航空燃料を搭載していると思われる燃料運搬車に対して攻撃を行った。
空爆は民間人に対する暴力行為であり、軍を支えている燃料給油車を止めるべく指示を出していたとKIAが明らかにした。
燃料運搬車が攻撃を受けたことに関して、攻撃を受けたのは航空燃料ではなく機械油を運搬してきた民間企業の所有車にすぎなかった、と軍評議会が報道した。
先日、5月19日、スンパヤーブン郡、ザナン村落とスーヤン村落の間でKIAの武装組織が重火器と小火器で攻撃し、火事が発生し、燃料運搬車2台が破壊されたと軍が報道した。
5月17日にも、シャン州北側のムセ市とクッカイン郡間の国道で燃料運搬車5台、クッカインとテインニー間で燃料運搬車1台をKIAが攻撃した。翌18日にクッカイン郡にて燃料運搬車1台をさらに攻撃したとKIAが発表した。
昨日(5月27日)、カチン州シュエクー郡ズィンボウン村から3マイルぐらい離れたところで航空燃料を運んでいたとみられる燃料運搬車2台が攻撃され放火されたと地元住民がミャンマーナウに話した。
シンガポールを拠点とするプーマ・エネジー社は2015年からMPPEと提携しナショナル・エナジー・プーマ・アビテーション・サービスという社名でミャンマーにおいて航空燃料を輸入、流通、販売をおこなっている。
プーマ社のウェブサイトによれば、ミャンマーの国際線22本、国内線10本、航空機チャーターサービス4つと、航空燃料流通販売を行う代理店6つに対してサービスを提供してきた。
その他にもヤンゴン空港含む国内にある11の空港にもサービスを提供してきたと発表している。
軍事クーデターの起きた2月からの国内情勢のため、航空燃料の販売一時停止をプーマ・エナジー社が発表した。しかし航空燃料輸入と流通販売業務関連の詳細は発表されてこなかった。
ミャンマーナウ 2021/5/28
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( 翻訳者:F.A. K.R. Y.N )
( 記事ID:5960 )