爆撃を受けた避難民キャンプの「セーテーカレッジ」、建物を含む学校設備全て喪失
2023年07月14日付 その他 - カンタラワディータイムズ 紙
タイとカレンニー州の国境地帯にある避難民キャンプ、ドノークーに対し、戦闘も発生していないのに、軍評議会が戦闘機を用いて爆撃を行なった。この攻撃により、10代の子供たちが授業を受けていた「セーテーカレッジ」が破壊された。
校舎をはじめ、倉庫、学校で使用する設備品の全て、食料の全てが破壊され失われたと学校の責任者である教師のモーミマー が語った。
「調理場と、小さな寮が2つ、そして教室2部屋、教員用の寮1つ、倉庫1棟、水置き場と発電機室の全てが破壊された。大きなバケツ、水のタンクも爆破で壊れてしまった。文房具であるボールペン、鉛筆、勉強机、椅子も全て破損してしまった。鉄柱もバラバラに壊れてしまった。主なものはそうしたものである。食料も学生寮と学校が同一の場所で管理していたため、全て失われてしまった。大きなものは避難の際に持って逃げることができない。全てが失われてしまった」と彼女が本紙に語った。
爆撃を受けた際の精神的ショックにより、2名[訳注:原文ママ]の女子生徒と1名の男子生徒が気絶したと爆撃を受けた避難民キャンプに住む女性校長モーノーミャーが語った。
「戦闘機によって爆撃された時、生徒たちの中で失神してしまう者もいた。女子生徒3人、男子生徒1名である」と彼女は語った。
同校は「セーテー学習センター」として2014年に設立され、カレンニー州内の10代の子供たちのために運営されてきた。
軍評議会のクーデター後の2021年8月にはタイとカレンニー州の国境地帯に移転、「セーテーカレッジ」と名称も改めて開校し、何百人もの10代の避難民の子供たちが学習する場所となった。
7月12日の深夜1時にタイとカレンニー州の国境地帯にある避難民キャンプに、理由なき空爆を軍評議会が行なったために、避難民の男性1名が死亡、3名が負傷、空爆により精神的ショックを受けた女性1名も7月13日に亡くなった。
写真のキャプション – 爆撃により破壊された「セーテーカレッジ」
この記事の原文はこちら
( 翻訳者:S.T.M )
( 記事ID:6717 )