タトンのパランタウン病院に空爆
2025年05月05日付 その他 - カレンインフォメーションセンター 紙


軍評議会の軍が昨日5月4日、カチン民族同盟(KNU)タトン県第1旅団の支配地域であるパアン郡パランタウン村にある病院にジェット戦闘機で空爆を行ったことが、地元住民のところからわかった。

地元住民の話によると、昨夜軍評議会によってパランタウン病院が強力な爆弾での攻撃を受けたことで病院の建物は損傷を受けたが、人的被害はなかった。

同氏は「夜11時20分ごろに空爆があった。連続して爆弾を投下していたようだ。大きな道路沿いにある大病院を攻撃したのだ。病院に人は1人もいなかったが、太陽光パネルの電灯などはあった。被害を受けたのは入院病棟と治療する病棟だ。看護師用の寮と僧のための病棟は少し被害があった」と話した。

以前の文民政府の時代に建てられた16床の病床があるパランタウン病院は軍によるクーデター後、市民的不服従運動(CDM)に参加した医師やボランティア職員が集まって、地元住民に無料で治療を提供している。

2021年11月、軍評議会の軍傘下の国境警備隊(BGF)の隊員によって病院内の器具や備品が破壊され、医師と医療関係者、患者は安全な場所に避難しなければならなかった。

第1旅団ドゥータトゥー県旅団長であるソーソーミントゥエー准将は「この病院では、クーデターがあった直後に院長や医師がCDMに参加した。その後軍によって重火器で攻撃され、医師らは全員安全な場所に避難した。現在病院には誰もいない」と述べた。

軍のクーデター後、地域内にある病院や診療所の多くは閉鎖を余儀なくされたため、KNUタトン県全域の住民に加えムートロー(パープン)県第5旅団の支配地域の一部の住民も、パランタウン病院に来て治療を受けなければならなかったことがわかっている。

4月19日にもビーリン郡ミンゾー村の僧院に軍評議会が空爆を行ったため、避難していた地元住民2000人以上が今日まで自宅に帰れずにいる。

カレン国内避難民委員会(CIDKP)の3月までの統計によると、KNUが支配している7県で合計110万人以上の避難民が発生しており、タトン県単独では14万人以上にのぼる。

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( 翻訳者:H.T, H.K, K.H, Y.M )
( 記事ID:7111 )