プラボウォ・トランプ会談のマイク音声漏、スギオノ外相詳に説明
2025年10月15日付 Kompas 紙

ガザ平和サミットののち会談するトランプ大統領とプラブォウォ大統領
ジャカルタ、kompas.com 配信
インドネシアのプラボウォ・スビアント大統領とアメリカのドナルド・トランプ大統領との会話が、両国で国民の注目を集めている。
去る10月13日にエジプトのカイロ、シャルム・エル・シェイクで開催されたガザ平和サミット(KTT)の後に行われたこの会談で、マイクの音声が漏れるというアクシデントがあったためだ。
その結果、プラボウォ大統領とトランプ大統領の会話の内容がぼんやりと聞こえ、一般社会に広まってしまった。
ロイター通信によると、その録音の中でプラヴウォは、トランプ大統領の3番目の子であるエリック・トランプと会うことを求めたという。
2人が演壇の後ろに並んで立っていたとき、まだオンのままになっていたマイクに会話が録音されてしまったのだ。
そのときトランプ大統領は、イスラエルとハマスの間でガザ停戦が発表されたことを受け、リゾート都市シャルム・エル・シェイクで行われた会合にて、世界の首脳に向けて演説を行ったばかりだった。
音声の一部では、プラボウォ大統領が「安全面で不安な地域」と述べ、また、トランプ大統領に、「エリックに会うことができるか」と尋ねた。
トランプ大統領は、「エリックに電話するように頼む。私がするべきことだろうか。彼はいい子だ。エリックに電話してもらう」と答えた。
それからプラボウォ大統領は答え、「我々はより良い場所を探す」そして、トランプ大統領は再び「私はエリックがあなたに電話するように頼む」と確認した。
インドネシア大統領はそれから付け加えた、「エリックもしくはドンJr」後者は、トランプ大統領の1番目の子を指す。
エリック・トランプとその兄弟のドナルド・トランプJrはトランプ・オーガナイゼーションの副社長を務めている。
この家族経営企業は不動産、ホテルやブロックチェーン事業部門で活躍している。
トランプ・オーガナイゼーションは、ジャカルタ郊外のゴルフクラブを含めた複数のプロジェクトをインドネシアで計画している。
外務大臣の説明
スギオノ外務大臣も世界中に広まったプラボウォとトランプの会話漏洩について言及した。
スギオノ外相は、プラボウォ大統領が他国の首脳と会話することは、普通のことだと強調した。
去る10月14日、東ジャカルタのハリム・ペルダナクスマ空港でスギオノ外相は「大統領が他国の首脳と話すのは普通のことですよね。二人きりで話すこともよくあることです。」と述べた。
スギオノ外相は、プラボウォ大統領とトランプ大統領の関係も非常に親しいと述べた。
そのため、スギオノ外相は両者の会話は非公式な内容だった可能性もあると推測している。「二人は友人同士でもあるから」と、スギオノ外相は語った。
プラボウォ大統領がトランプ大統領の息子に会うために、同大統領と話を交えようとしていた、というのは本当なのかどうか問われると、スギオノ外相は承知していないと回答した。
そのほか、前日のガザ和平首脳会議に出席したとき、プラボウォ大統領が実際に多くの首脳と言葉を交わしていたことを、スギオノ外相は説明した。
同外相はまた、プラボウォ大統領とトランプ大統領の会話は国務の範囲外であるため、自身には知らされなかった可能性があることを示した。
「私はその会話の内容を知りません。様々な可能性が考えられる。プラボウォ氏も、大統領もよく二人で話している。昨日もラウンジで待っている間、彼は多くの国家元首と非常に長い時間をかけて話していた」とスギオノ外相は述べた。
「多くのことが議論されていると思う。そして、例えば特にフォローアップが必要な事項があれば、必ず私に伝えられて対応するよう指示される。しかし、先ほど申し上げたように、国家の公式な手続きとは別に、対応すべき事項もある」と同外相は付け加えた。
( 翻訳者:平山克己 )
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