スラカルタ王宮の王位継承問題:「子」か「弟」か
2025年11月10日付 Kompas 紙
PB XIII、イモギリ王家墓地に安置(2025年11月5日)
PB XIII、イモギリ王家墓地に安置(2025年11月5日)


ソロ、KOMPAS.com配信-スラカルタ・ハディニングラット王宮(クラトン・カスナナン)は深い悲しみに包まれている。ススフナン・パクブウォノ(PB)13世が去る11月2日、西部インドネシア時間午前7時29分、中央ジャワ州スコハルジョ県ソロ・バルのインドリアティ病院で崩御した。

パクブウォノ13世の遺体は去る11月5日、ジョグジャカルタ特別州バントゥル県イモギリ地区にあるマタラム王家の墓所に埋葬された。

皇太子が即位 パクブウォノ14世に
棺が運び出される直前、スラカルタ王宮の皇太子ハメングクネゴロ(グスティ・プルボヨ)が、パクブウォノ14世として即位すると宣言した。

パクブウォノ13世とパクブウォノ王妃の間に生まれたプルボヨ大公は、スラカルタ・ハディニングラット王宮の国王としての務めを果たす決意を述べる宣誓を読み上げた。

「ススフナン・パクブウォノ13世陛下のご命令とご勅旨により、わたくし、カンジェン・グスティ・パンゲラン・アディパティ・アノム・ハマンクネゴロは、本日、ラブ・レギ、ダル年 1959 年 ジュマディルアワル14日、すなわち 2025年11月5日に、サメヤンダレム・インカン・シヌフン・カンジェン・ススフナン・パクブウォノ14世の称号をもって、スラカルタ王宮の国王として即位する」と、ジャワ語で同大公は述べた。

ススフナン・パクブウォノ14世の最年長の姉であるティムール・ルンバイクスマ・デワヤニ王妃は、弟のこの措置がカスナナンの慣習に則ったものであり、指導者不在の状態が生じないよう確保されていると述べた。

「すべての伝統儀礼と王宮の政務は、新たな国王、パクブウォノ14世の指導のもと、これまで通り滞りなく執り行われる」と、デワヤニ王妃は述べた。


テジョウラン大公が王代行に任命

宮廷大臣であるテジョウラン大公は、スラカルタ王宮の王代行に任命された。

この任命は、スラカルタ王宮の管理に関する2017年内務省決定第430号に基づいて行われた。

パクブウォノ王13世の実弟にあたる同大公は、王宮管理の継続性を維持し、内部対立の発生を防ぐ役割を担っている。

同大公は、新しい国王の任命は、パクブウォノ1世から13世までの全一族による協議を経て行われ、すべての関係者が決定を受け入れられるようにするべきだと強調した。

「すべてが合意に達した時点で、私はもはや代行ではなくなる。今は静寂の時であり、王位を争う時ではない」と、テジョウランの報道官バンバン・アリ・ウィボウォ氏は明言した。

スラカルタ市のレスパティ・アルディ市長は、市政府が王位継承の過程に介入することはないと明言した。

現在、パクブウォノ13世の死亡証明に関する行政手続きの完了に注力しており、その書類を王宮の家族へ手渡す準備を進めているという。

「これまでのところ、王宮側から後継やパクブウォノ14世の擁立に関する正式な通知はない。重要なのは、バルワルティ地区の住民の安全と地域の安定が保たれることだ」と、レスパティ市長は述べた。

スラカルタ・ハディニングラット王宮は現在、パクブウォノ14世によって統治されている。一方で、テジョウラン大公が、王宮による協議で最終決定が下されるまでの暫定的な権限を引き続き担うこととなっている。

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( 翻訳者:中村巧 )
( 記事ID:7225 )