サーリンジーで、軍による 30を超える人権侵害が、万宝鉱業の協力により発生
2025年11月24日付 その他 - DVB 紙


2025年の10か月の間に、万宝鉱業の支援提供によって、軍が合計30を超える人権侵害を犯していたことが、DVB データチームが取得したリストから明らかになった。

2025年10カ月の期間中に、サガイン管区インマービン県サーリンジー郡の一か所だけで、軍による人権侵害が31回あったと言う。

DVBが明らかにしている軍の人権侵害には、空からの攻撃、重火器による砲撃、家屋の焼き討ちなどが含まれている。

レッパダウン銅山プロジェクト区域内に駐屯している軍が、村を巡回して侵攻、プロジェクト区域内から重火器で発砲、パラモーターで飛来し投下するなどした。このため、地域住民たちが避難しているという状況が1か月以上続いていると、レッパダウン銅山近くのパウンカター地域住民が述べた。

「戦線は、レッパダウン銅山プロジェクトの周辺に進行していて、17日から始まったのだ。レッパダウン銅山プロジェクトの敷地内から次々に発射され、上空からもパラモーターで落される。それは18日、先月のことだ。パウンカター周辺も、相当むごい攻撃を受けた。タンプ方面も攻撃を受けた。それらの攻撃で、人が負傷し、死者まで出た。5日頃にもまた、夜7時、7時半頃に、ナマカ[西北部軍司令部]からパラモーターが飛来して、レッパダウン銅山プロジェクトの周囲に爆弾を投下して行くといったことがあった。それで、危険なため戻れない状況にある」。

2025年1月から10月まで、サーリンジー地域内に対し17回の空爆、11回の銃火器による砲撃、3回の家屋の放火などがあり、13名が死亡したという情報を、DVBデータチームは入手している。

活動家のマ・チョースーハンは、このように人権侵害を続けてきた軍の部隊は、万宝鉱産の支援によって、レッパダウン銅山近くの村に間断なく侵攻し、放火や破壊行為を続けていると述べた。

「地域住民たちは、危険の及ばないところに避難し、身を隠している。今朝の早い時間帯にも、万宝鉱業内部から重火器による断続的な攻撃があり、人々は逃げだし避難すべきかとなった。それが毎日続いているのだ。今日、軍の部隊が再び侵攻してきた。タロンゲートから、そして万宝鉱業から、勢力を伴ってパラウン村側へ向かって戦線を進めている状況がある。人々は万宝鉱産へ戦線が到達したと聞くと、すぐに荷物を準備しなければならない。カラスがびくびく警戒しながら餌を食べているような戦々恐々の状態だ。万宝鉱業は2021年のクーデター以降、人々を焼き殺している軍評議会を、食糧の面でも通信の面でも、全てを支援しているプロジェクトであるということが言いたいのだ」。

2025年10月中に、軍はサーリンジー地区内から、モージョーピン(南)、イェーカー(北)、セーテージートー、パウンガター、サーリンジー、パラウン、シュエレー、タンプ、メジリカン、チャーテッなどの村に空爆し、ドローンで攻撃、侵攻、焼き討ちするなどしたため、地域住民たちは今でも避難を余儀なくされている。

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( 翻訳者:S.Y )
( 記事ID:7229 )