ベトナム、国際社会に対して核兵器の全面的廃絶を呼びかける
2025年10月01日付 VietnamPlus 紙
【写真】討論会で発言する、国際連合ベトナム政府代表部長のドー・フン・ベト大使(写真:TTXVN=ベトナム通信社)
【写真】討論会で発言する、国際連合ベトナム政府代表部長のドー・フン・ベト大使(写真:TTXVN=ベトナム通信社)

ベトナム、国際社会に対して核兵器の全面的廃絶を呼びかける
Việt Nam kêu gọi cộng đồng quốc tế xóa bỏ hoàn toàn vũ khí hạt nhân



2026年に開催される核兵器不拡散条約(NPT)検討会議の議長の立場から、ドー・フン・ベト大使は、各国に対して、軍縮体制を強固にし、世界全体における核兵器の広まりに対抗するための協力を呼びかけた。


【写真】討論会で発言する、国際連合ベトナム政府代表部長のドー・フン・ベト大使(写真:TTXVN=ベトナム通信社)


国連総会は先週、核兵器の全面的廃絶のための国際デーを記念して、ハイレベル全体討論会を開催した。

討論会は、第80回国連総会議長アナレーナ・ベアボック氏の司会のもとで行われた。会合には多くの加盟国の代表が参加し、発言した。

開会メッセージの中で、アントニオ・グテーレス国連事務総長は、「時代は新たな核兵器競争に足を踏み入れており、その中で、新しい危険な兵器や核兵器禁止についての世界的な規格に対する信頼の失墜、そして核兵器使用の脅威となる行為から発せられる危機は、ここ数十年の間で最も高い水準にある」と警鐘を鳴らした。

グテーレス事務総長はまた、「軍縮は平和の基礎であり、『適切な条件』が整うのを待つことはできない」と強調した。

国連事務総長は、核兵器保有国に対して、対話を継続し、包括的核実験禁止条約に批准して、核兵器不拡散条約に従い、その取り決めを遵守する必要があると呼びかけた。

討論会における発言で、国連ベトナム政府代表部代表のドー・フン・ベト大使は、軍縮と核兵器の不拡散に関する国際的な取り組みに対するベトナムの強いコミットメントを改めて表明するとともに、すべての国が平和的目的で原子エネルギーの開発・利用する権利を保障すべきだと強調した。

核不拡散条約(NPT)と包括的核実験禁止条約(CTBT)、そして核兵器禁止条約(TPNW)の締約国である以上、ベトナムは常に国際法と国連憲章の遵守を常に重視している。

ドー・フン・ベト大使は、東南アジア非核兵器地帯条約(SEANWFZ)の実現に向けた東南アジア諸国連合(ASEAN)の努力を共有し、ベトナムは、核兵器の実験および使用による人道的および環境的影響に対処するための取り組みを強く支持すると強調した。

2026年に開催される核兵器不拡散条約(NPT)再検討会議の議長として、ドー・フン・ベト大使は、各国に対して、軍縮体制の強化と、核兵器の世界的な不拡散に向けた協力を呼び掛けた。また、大量破壊兵器である核兵器の削減、そして最終的な完全廃絶に向けて、最大限の責任感と政治的意思を示すよう訴えた。

核兵器の全面的廃絶のための国際デー(9月26日)は、2013年に国連総会の決議68/32に基づいて制定された。この記念日は、核兵器の実験・使用が環境や人類にもたらす危険性や影響についての、世界的な認識を高めると同時に、包括的な核軍縮の促進に関する、国際社会共通の決心を示すものでもある。

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( 翻訳者:田中ゆず )
( 記事ID:7240 )