Mizuiku(水育):持続可能な発展の種を育む官民連携の代表的モデル(2)

2025年10月16日付 VietnamPlus 紙
【写真】2025年「水源保護―未来を育む」コンテスト、「知識に火を灯す人」部門でトップ3に選ばれたホー・ティ・アイ・チャウ教諭。
【写真】2025年「水源保護―未来を育む」コンテスト、「知識に火を灯す人」部門でトップ3に選ばれたホー・ティ・アイ・チャウ教諭。
Mizuiku(水育):持続可能な発展の種を育む官民連携の代表的モデル(2)
Mizuiku: Mô hình tiêu biểu trong hợp tác công-tư gieo mầm phát triển bền vững


***(2)は、Từ lớp học đến rừng xanh: Trải nghiệm để thấu hiểu giá trị nguồn nước(教室から森へ:水の大切さを体感する学び)から



教室から森へ:水の大切さを体感する学び

2025年、サントリー・ペプシコ・ベトナムは農業環境省森林保護局と連携し「Mizuikuと自然を体験しよう」という新たな取り組みを打ち出した。

プログラムは生徒たちが森林を訪れて水とのかかわりを現場で学び、「森林を守ることは水源を守ること」と理解する機会を提供する。実際の体験を通じて、自然とのつながりをより深め、「小さな環境大使」としての役割を担うことが奨励される。

森林保護局のファム・ホン・ルオン副局長は、「この新たな取り組みにおける官民連携は、水源の保護につながる森林再生に貢献するのみならず、現在ベトナムの持続可能な発展の柱となっている排出削減やカーボンニュートラルの達成にもつながる」と述べた。

広がる学びの輪―教師から生徒、地域社会へ

Mizuikuの特徴は、体験と感動をともなう教育だという点だ。教師は水に関する知識を教えるのみではなく、「情熱を伝える人」となり、行動を通して生徒たちを導く。

ホーチミン市ヒエップタン小学校ホー・ティ・アイ・チャウ教諭は、次のように話す。「Mizuikuを通じて、生徒たちは水源の保護、植樹、実験の方法を学んでいる。自らの手で実践するとことで知識は生きたものとなり、より深く身につく。」


【写真】2025年「水源保護―未来を育む」コンテスト、「知識に火を灯す人」部門でトップ3に選ばれたホー・ティ・アイ・チャウ教諭。


生徒の視点から、ダナンのグエン・ジエップ・バオ・ハさんは以下のように話す。「水について勉強し、水を節約して守ることができて嬉しい。家庭でも、使わない時には水道の蛇口を占めるよう、両親に伝えている。」

10年が経って、Mizuikuは100万人近くの生徒たちに意識の種をまき、16,000人以上の教師に研修を行い、安全な水のための施設を200近く整備し、数百万人の住民により安全な生活環境をもたらした。

Mizuikuの成功は国・企業・地域社会という三社連携の力を示している。意識向上に寄与するだけでなく、ベトナムの文脈に即した持続可能な発展モデルを生み出している。すなわち、教育システムを活用して知識を広め、教育の中核を担う教師に情熱を与え、若い世代に前向きなチェンジメーカーとなる機会を提供する、というものだ。

Mizuikuは、サントリー・ペプシコ・ベトナムが、持続可能な開発への取り組みをいかに具体的な行動として実現したかを見せてくれる。教育への投資を通じて、自社の最も重要な資源を保護するだけでなく、ベトナムのグリーンな未来を育むことにも貢献しているのだ。


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翻訳者:竹内陽菜
記事ID:7247