ダカの76%のリクシャ運転手が携帯電話を使って送金
2014年12月13日付 Prothom Alo紙

(11月21日付)ダカ市内の人力車夫のうち76%が携帯電話を通じて田舎にお金を送っている。その結果送金時のリスクが減り、さらに経費の節約にもなっている。
去年の3月から6月まで行われた調査でこうしたことが分かった。ダカ大学行政学部のサラウッディン・M・アミヌッザマン教授が今回の調査を行った。
ダカのさまざまな地域で461人の人力車夫を対象にして行った調査で、そのうちの350人が携帯電話を通じてふるさとへ送金をしていることが明らかになった。人力車夫たちのうちロングプル、クリグラム、ジャマルプル、そしてシラジゴンジョの中州地帯の出身者が多くを占めていた。平均で一人当たり1週間につき981タカを送金していた。
調査についてサラウッディン教授は「社会の末端の人々をバンキングサービスに取り込むという点で、バングラデシュ銀行の努力がいかに効果をあげているかを検証するためにこの調査を実施した。このサービスが広く使われていることに大変驚かされた」と述べた。
2008年にバングラデシュ銀行の主導で携帯電話を使ったバンキングサービスが始まった。この成果によりバングラデシュ銀行は去年の9月9日、世界各国の中央銀行や金融当局が集まって作られた金融包摂同盟(AFI)の政策賞を受賞している。
この調査に関して実情を探るため、記者は先週の水曜日の夜、首都のファームゲートやモニプルパラの地域で少なくとも10人の人力車夫の話を聞いた。話をしてみてわかったのは、携帯電話を使って送金をするようになって、トラブルに巻き込まれるケースが大幅に減ったということである。以前は送金したお金が紛失することが多かった。自身でお金を運ぶことにもリスクがあった。携帯電話技術は人力車夫たちとふるさとの距離をなくした。調査に参加したリキシャ夫のうち89%が「実家に送金するのにたった10分から15分しかかからない」と語った。
リキシャ夫は、ダカ市内にある代理店に出向いて送金手続きをする。田舎の実家では家族が特定の代理店からそのお金を引き出すことができる仕組みになっている。

Tweet
シェア


原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


(翻訳者:伊藤巧作)
(記事ID:367)