国民の11%がインターネットを使用:ピュー研究所の調査
2015年04月30日付 Prothom Alo紙

(3月22日付)バングラデシュ国民の76%が携帯電話を使っている。すわなち24%は携帯電話を持っていない。携帯電話使用者のうち、個人的にスマートフォンを所有している人は6%にすぎない。
 さらに、国民の11%はインターネットを使用、あるいはスマートフォンを所持している。この分野では、パキスタン(8%)はバングラデシュに後れをとっている。近隣国インド(20%)は一方で、バングラデシュよりさほど進んでいるとは言えない。
 インターネット使用者の数が少ないとはいえ、国内では様々な用途のためにインターネットが使用されている。例えば、インターネット使用者の62%は、求職活動をインターネット上で行っている。
 
 アメリカに本部を置くシンクタンク、ピュー研究所による最近の調査で、このような事実が明らかとなった。新興国と途上国、あわせて32ヶ国のインターネットおよび携帯電話使用者に対して行われた今回の調査結果は、3月19日に公表された。これらの国の成人、3万6619人のインターネット・スマートフォン使用者に対して聞き取りが行われた。この中に1000人のバングラデシュ国民の回答が含まれている。
 
 ちなみに、バングラデシュ遠距離通信規制委員会(BTRC)によると、国内で4270万人がインターネットを使用している。しかし、委員会は過去3ヶ月に1回でもインターネットを使えば、使用者として数えた。他方で、1億2180万人が携帯電話を所有している。また、携帯電話輸入業者協会によると、国内の約600万人がスマートフォンを使用している。
 
 インターネットの使用者状況:国内で18−35歳の人々が携帯電話でインターネットをよく使用している。その割合は15%である。この世代以上の顧客では6%であった。自宅でインターネットを使用するのは、たったの8%の人々である。学歴では中等教育以上の修了者でネット利用率が24%と比較的高い。それ以下の学歴となると、ネット利用者は5%に過ぎない。英語を読み書きできる人のうち、17%がインターネットを使用している。また、英語が分からない人でも5%の人がインターネットを使っている。
 インターネットの使用目的:調査によると、国内の59%のインターネットの顧客は毎日、少なくとも1度はインターネットを使用している。この点においては、バングラデシュがインド(54%)を上回る。ネット利用の目的については、回答者の69%が家族や友人との連絡、56%が政治報道、26%が公共サービスの情報を知るために使用していると答えた。調査によると、62%の使用者が職探しにインターネットを使用している。この分野でもバングラデシュがインド(55%)を上回る。バングラデシュの成人のインターネット顧客の76%は、ソーシャルネットワークの様々なサービスを使用している。この分野においても、バングラデシュがインド(65%)を上回っている。調査対象国中、ソーシャルネットワークの利用者が一番多かったのはフィリピンで、93%が何らかのサービスを利用していると答えた。
 調査に参加した人々は、教育、プライベート関係、経済活動、政治活動、道徳ーこの5つの分野でインターネットの使用は、どのような影響力があるのかについても訊かれた。この点について国内のインターネット使用者のうち、56%は教育で、48%はプライベート関係で、50%は経済活動で、38%は政治活動で、そして29%は道徳でインターネットが貢献する可能性があるという回答を寄せた。
 携帯電話の使用目的:ピュー研究所の調査によれば、バングラデシュの携帯電話使用者の内65%は、携帯電話で写真や動画を撮影している。ベネズエラが、この分野で一番利用率が高い(75%)。
 各国の人々は、ショートメッセージ(SMS)の送信やチャットをする目的で携帯電話をよく使用しているが、バングラデシュではこの割合が比較的少ない(67%)。この分野で先頭を行くのがフィリピン(98%)である。
 調査によると、バングラデシュの6%の人々が自身のスマートフォンを持っている。パキスタン(4%)やウガンダ(5%)はバングラデシュを下回る。新興国の中で、スマートフォンの保有率が最も高いのはチリで、58%である。また、自分自信の携帯電話を持っている人の割合はバングラデシュで76%だったのに対し、パキスタンでは47%となっている。

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(翻訳者:Todo Takuya、小ノ澤 志歩)
(記事ID:407)