ユニクロ、バングラデシュの伝統衣装をモチーフに
2015年06月01日付 Prothom Alo紙

(4月19日付)<写真>ユニクロによるバングラデシュのサロワル・カミーズをモチーフにした世界市場向けのデザイン。


ユニクロ(UNIQLO)は日本のアパレル産業において広く知られているブランドの一つである。そのユニクロが、バングラデシュの女性用伝統衣装であるサロワル・カミーズから発想を得てデザインしたウィメンズの夏コレクションを世界市場に向けて販売する準備を進めている。
これらの製品はユニクロの日本、中国、香港、韓国と台湾の店舗で4月20日から順次販売を開始する。さらに4月27日からはオーストラリア、ドイツそして米国のユニクロの店舗でも手に入るようになる。
ユニクロは、日本に本部を置く世界有数のアパレルメーカーである株式会社ファーストリテイリングが販売を展開するブランドの名前である。
ファーストリテイリングはバングラデシュのアパレル会社数社と提携している。しかし今回、バングラデシュの女性たちが日常着用している衣服のデザインをもとにした、独自のデザインの衣料品をアパレル市場に展開するという初の試みにでた。
日本を含むアジアのほかの国々と西洋諸国の市場ニーズに応えるこのコレクションのデザインをしたのは、ユニクロのチーフ・クリエイティブ・オフィサー(グローバルデザイン担当)のリアン・ニールズ氏だ。
昨日土曜日東京で、ファーストリテイリング社はメディアに向け、この初の試みに関して記者会見を行なった。会見では、来週から販売が開始されることになっているこの新しいコレクションが、記者たちに披露された。
高品質な綿糸と透明度の高い絹布を使ったこれらの製品はすべて、バングラデシュの工場で製造されたものである。
記者会見で、ファーストリテイリング社の新田幸弘CSR部部長は、このコレクションの収益の一部は、バングラデシュの縫製産業で働く女性労働者支援の活動に使われると発表した。この新たな取り組みでは、女性労働者たちの生活を質向上のためのさまざまなプログラムが採用されている。基本的な栄養学、健康管理、妊婦のための保健サービスと衛生的な環境づくり、そして教育の機会の提供などが活動プログラムに含まれる。
香港に本部を置く国際的なNPO「社会的責任のためのビジネス」(BSR)がこうした活動計画を実行することになっている。記者会見では、ファーストリテイリングCSR部の青沼愛主任が、教育関連のこの取組について説明をおこなった。青沼氏は、この新たな行動計画の枠内で、約2万人の働く女性に研修の機会が与えられると述べた。
ユニクロブランドは日本を含む東アジア、東南アジアさらにはヨーロッパ諸国の若者たちの間で大きな人気を獲得しつつある。2010年にはユニクロはバングラデシュのグラミン銀行と提携してグラミンユニクロを設立し、バングラデシュ国内でかなりの数の店舗を立ち上げている。ユニクロは今回初めて、ある一国の伝統衣装のデザインを基にして新たなスタイルの服を市場に展開する。

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(翻訳者:細谷めぐみ)
(記事ID:422)