活発な消費でイードの経済好調
2017年06月25日付 Prothom Alo紙

国民の購買力増加とともに、イード(イスラム教における断食明けの祭)経済は年々拡大を続けている。昨年は公務員の給与・手当が引き上げられた。民間企業で働く人々の給与・手当も以前より上昇している。最近は政情が安定し、また大きな自然災害もなかったため、今年のイードを核としたビジネスは好調だ。
イードの買い物といえば新しい服や靴だったが、近年はそれに携帯電話、家具、金の装飾品、冷蔵庫、オートバイ、クルマなども加わっている。国内外への旅行というものさえある。
「国民の一人当たりの収入は増加しています。それにイード前には在外の人たちから多額の送金も行われます」プロトム・アロ紙の取材にバングラデシュ開発研究所(BIDS)のナズニン・アフメド・シニアリサーチフェローはこう語った。「こうしたことから国民の購買力が上昇し、その結果イード経済が毎年拡大しています。イードの際には都会から村落部に向けてお金が移動するため、経済が活発化するのです」

〈服は国内ブランドがリード〉
イードの時期はいろいろな商品の売り上げが伸びると言っても、不動の一位の座を占めるのは服飾品だ。そのために、安売り商品を並べる路上の露店から始まって、大小の店舗、高級品を扱うショップやファッションハウスまですべてが、断食月の初めから買い物客でにぎわっている。
「(ダカ以外にも)チョットグラム(チッタゴン)と並んでシレット、ボグラ、ラジシャヒ、そしてボリシャルのような都市は同じ状況です。全国には約5500のファッションハウスやブティックがあり、去年の総売り上げは700億タカ(約970億円)に達しましたが、イードの時期だけで半分にあたる350億タカの売り上げがありました」こう語るのはファッションハウスが集まって作る「ファッション起業者会(FEB)」のアジハルル・ホク会長だ。「状況が良いことから今年の売り上げは去年の30%増を見込んでいましたが、最終的には10%を超えることはなさそうです」とハク会長は続けた。
 国内にはアーロン、Kクラフト、オンジョンズ、ロング、ビッショ・ロング、バングラル・メラ、シャダカロ、ビビアナ、デシャール、イエロー、キャッツアイ、トレンズ、エクスタシー、アーティスティーなどの有名ブランドがある。アーロンセールス部のタンビル・ホセン・アシスタントマネージャーによれば、このイードの時期、売り上げは順調だ。とくにダカの店舗が売り上げを伸ばしている。売れ筋はパンジャビ、サロワル・カミーズそれにサリーだという。
 ミルプル2番地区からゴルチョットル10番に至るまでの道の片側にはブティックがずらりと並んでいる。これらのブティックの売り物は「民族の伝統」だ。ツタ、葉、花などをデザインした製品で各店舗は飾られている。昨日の土曜日、ブティックを回ってみたのだが、どの店もイードの買い物客でにぎわいを見せていた。(以下略)

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(翻訳者:福田一葉)
(記事ID:663)