バングラデシュ、25の経済大国リスト参入へ
2019年01月08日付 Prothom Alo紙


バングラデシュは2032年までに世界の経済大国25か国の一員となり、その時点で24番目の地位を占めることになるだろう。現在は41位となっているが、2033年にはマレーシア、スウェーデン、スイス、シンガポール、ベトナム、南アフリカといった国々を上回る。次の15年間の国内総生産(GDP)の成長率は平均で7%となる。
この予測は、イギリスに本拠を置くシンクタンク ”Center for Economics and Business Research (CEBR)”が公表したもの。昨年12月26日に発表された ”World Economic League Table 2019”と題するこの報告書では、193か国の経済状況、課題、そして今後の可能性について述べられている。一般的に各国の経済規模はその国のGDPで考慮される。
報告書ではバングラデシュについて、過去15年でバングラデシュは12か国を追い抜き、今後15年ではさらに17の国を追い越すとの見通しを示している。うちこれからの5年間で5か国の経済を上回ることになる。2023年にはバングラデシュは世界で36番目の経済大国となり、さらに次の5年でさらに9の国を追い越して2028年には27位となり、以降の5年でさらに3つの国を経済規模で上回る。
またCEBR社は、バングラデシュは過去10年間、年平均6.3%の成長率を記録したとしており、個人当たりの購買力平価(PPP)GDPは4600米ドルに上昇し、同国の中所得国入りを後押しすることになったと述べている。報告書はさらに、国内消費需要、政府支出、在外居住者所得と輸出がバングラデシュの大幅な経済成長の要因となっており、さまざまな問題点はあっても国の進展がもたらされたと指摘している。
この報告書について、バングラデシュのシンクタンクSouth Asia Network on Economic Modeling(SANEM)のセリム・ラエハン・エグゼクティブディレクターはプロトム・アロ紙に、わが国が経済大国となる十分な可能性があるとして次のように語った。「今後15年で平均7%の経済成長達成はありうるものの、それは単に数値データに過ぎず、その可能性を実現する方法を考えなくてはならない。そのためには大規模な構造改革が必要となる」。同氏によれば民間への投資拡大を目指して通信システム、燃料を含むインフラ整備を急がなければならない。また貧困撲滅のために就業機会を増やす必要がある。こうしたことが実行されなければ予測の数字はたんなる数字にとどまることになるだろう。
CEBRの報告書はさらに、今後15年でバングラデシュのGDPは2.5倍以上拡大するとしている。今年2019年のバングラデシュのGDPは要素費用表示で11兆3060億タカとなるが、2033年には29兆1530億タカまで増加すると見られている。
World Economic League Table 2019によれば、現在世界で最大の経済大国はアメリカ合衆国で2位が中国、続いて3,4,5位は日本、ドイツ、インドとなっているが、2033年にはこの状況は変わり、中国がトップとなりアメリカは2位に後退する。そして3番目の地位を占めるのがインドで、日本とドイツはそれぞれ一つずつ順位を下げ、それぞれ4位、5位となると予想されている。

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(翻訳者:井口里紗)
(記事ID:793)