ラビンドラナートがジョラサコで結婚した理由
2021年05月08日付 Prothom Alo紙


今日は、ベンガル語と文学において比類のない作家ラビンドラナート・タゴールの誕生日である。驚くべき想像的才能により、詩、小説、短編小説、エッセイ、劇、音楽、児童文学、書簡体文学を含むあらゆる分野において活躍してきた。戯文作品においても、彼の手によって違った要素がもたらされた。世界的な詩人の誕生日に“ちょっと待ってください”は特別な用意です。

作者:タポス・ロイ
公開:2021年5月8日午後1時30分

幽霊の信仰
 以前、ある紳士が詩人に手紙を書き、「幽霊を信じますか?」と尋ねた。詩人は「信じるかどうかはともかく、時々幽霊のいたずらを感じることがある。文学、政治全てにおいて、彼らは騒がしく走り回る時がある。それを見て、まるで人間のように感じる」と書いた。

自分で面倒を見ろ
 この出来事からラビンドラナート・タゴールとカドンボリ・デビーの関係性を推測することが出来るかもしれないのである。学校から帰ってすぐに、ラビンドラナート・タゴールは義姉のカドンボリ・デビーの元に走って行っていた。義姉は母のように彼の面倒を見ていた。ラビンドラナートは愛情と友情の繋がりによって結ばれていた。そのため、カドンボリ・デビーがどこかに行ってしまった日は、ラビンドラナートはとても拗ねていた。彼は自ら家の高価な物を隠し、喧嘩を作り出していた。昔よく、あなたが行ってしまえば、誰があなたの家を守るのかと言っていた。私は見張りなのか!しかしカドンボリ・デビーは全て分かっていた。彼女も怒りの素ぶりを見せて、「もうあなたは家の面倒を見なくていいから、自分の面倒を見なさいよ」と言っていた。

蚊のフットサービス
 シャンティニケタンで蚊による痛みを避けるために、詩人は手と足に油を塗っていた。来訪者が来た時には、「私は年寄りで、リウマチになってしまったから油で足のマッサージをしている、なんて思わないでくださいな」と面白おかしく言っていた。これは蚊の恐れからである。シャンティニケタンの蚊はとても謙虚で、いつも足の世話をしてくれるのだ。

結婚の物語
 ある時、モイトレイ・デビーが偉大な先生の結婚話を聞きたいと伝えたところ、彼は「私の結婚話など何もない。私の結婚式はいい加減だった。義姉らが結婚を強制し始めたので、『あなたたちがやりたいようにしてよ』。私の意見は何もない。私はどこにも行かない」と言った。これを聞いてモイトレイ・デビーは驚いて「なぜ、あなたは結婚しにも行かなかったのか?」と聞いた。偉大な詩人はそれ以上に驚いた声で「なぜ行くのか?私にはプライドもないのか?」と答えた。実際、ラビンドラナート・タゴールの結婚はお嫁さんのところではなく、ジョラサコで行われた。

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(翻訳者:ラフマン ヌール瑠美花)
(記事ID:965)