国産資材で新ターミナルへ
2021年09月13日付 Prothom Alo紙


空港の新ターミナルビルの杭打ち作業が終了した。今は柱の列が立ち並んでいる。その側では数百人の労働者が鉄骨を組んでいる。この後コンクリート打設作業が行われる。これらを通じて首都のハズラト・シャージャラル国際空港の巨大事業が進められている。このメガ・プロジェクトの作業が完了すれば、バングラデシュは航空分野の旅客・貨物輸送において新たな時代に突入することとなる。
 国内建設中の様々なメガ・プロジェクト同様、空港第3ターミナル建設においても、国内のいくつかの大手企業の鉄骨やセメント、生コンクリート等が使用されている。プロジェクト主任のマクスドゥル・イスラム氏は、国産資材によって新ターミナルビルを含む関連インフラが建設されていると述べた。
 過去二十年間に国内で建設されたメガ・プロジェクトには、国産建設資材が使用されている。時代と共に、非政府系の企業は製品生産に新しい技術を導入するのに投資してきた。結果として彼らは、メガ・プロジェクトの需要に対して均質な製品を供給する上で、大きな障壁に直面することはなかった。それによって外貨と時間が節減されている。
 ポッダ橋、メトロレール、マタルバリ石炭火力発電所、ループプル原子力発電プロジェクト、モグバジャル=モウチャク高架道路、チョットグラム・アクタルッザマン高架道路など様々なメガ・プロジェクトに加え、ハズラト・シャージャラル国際空港の新ターミナルビル建設にもアブル・カエル・グループのシャー・セメントが使用されている。この国内大手セメント生産会社は2002年3月に歩み始めた。
 シャー・セメントはムンシゴンジ県ムクタルプルの工場にセメント生産用の世界大の竪型ローラーミル(vertical roller mill: VRM)を設置している。セメント生産において規模が最大で、なおかつ最新技術を導入している事例としてはこれが世界初である。そのため2019年にシャー・セメントのVRMを「単一として世界最大」として認定しギネス世界記録に登録された。
 セメントの高品質を保ちながら燃費効率が良いということで、VRM技術は30年以上にわたって世界中から評価されてきた。VRM技術では、デンマークのFLスミス社が世界的に評判となっている。FLスミスはシャー・セメントのこの新しいVRM設置に技術協力した。
 この新しい竪型ローラーミルには最新のデジタル及び人口知能(artificial intelligence: AI)技術が導入された。自社のもう一段の進歩のため、シャー・セメントは世界最大のVRM技術を導入する計画を立てた。デンマークのFLスミスとバングラデシュのシャー・セメントとの相互協力により「世界最大の竪型ローラーミル」が誕生したのである。
 建築家のモバシェル・ホセン氏は、国内企業が需要に応じて高品質の鉄骨やセメントを生産できるようになったため、重要な建築物においてもそれらが使用されるようになったのだと述べた。トップ企業は品質について妥協していない。多くの分野で必要以上の高品質な製品を生産している。過去4~5年間において、品質を理由にどのプロジェクトでも鉄骨やセメントが却下されたことはなかった。

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(翻訳者:髙橋瑞季)
(記事ID:988)