ソフトバンク、bKashの株式20%購入へ
2022年01月15日付 Prothom Alo紙


自社報道、ダカ
公開: 2021年11月11日
モバイル金融サービス会社bKashの株式20%を、日本を拠点とする多国籍企業 ソフト・バンク・グループが購入している。昨日水曜日に、BRAC銀行の取締役会でこの株式売却の決定がなされた。しかしながら、これによってbKashを所有するBRACの株式割合に変化は起こらない。以前同様bKashの51%の株式をBRACが保有することになる。本件の前、bKashは中国のハイテック大手アリババ社に株式の20%を売却した。
株式売却のすべての手続きが完了後、bKashの20%の株式がソフトバンクに譲渡することになる。ただし、正確にはいくらでこの株式が売却されたのかという点については未だ明らかにされていない。本日木曜日、ダカ株式市場の発表を通じてBRAC銀行はこの決定を明らかにした。基本的に、ソフトバンクの「ビジョンファンド2」がbKashに投資している。
ダカ株式市場の発表後、bKashも正式に本件を認めた。bKashは広報を通じて、バングラデシュにおいてデジタルエコシステム形成を通じて金融をさらに発展させるため、ソフトバンクが投資を行ったと述べた。
bKashは2010年に、バングラデシュのBRAC銀行(株)と米国のMoney in Motion(株)との合弁企業として創業した。現在bKashの利用者数は5,600万人となっている。
bKashの最高経営責任者(CEO)カマル・カディルは次のように語った。「過去10年間の絶え間ない努力と中央銀行の特定の規制内で、テクノロジーベース金融機関としてbKashは皆様の信頼を得てきた。この投資はその一つの認定である。我々は、成功を収めた国内の様々な起業家や実業家も同様に世界からの投資を誘致することが出来ると期待している。」
ソフトバンク・インベストメント・アドバイザーズの経営パートナーであるグレッグ・ムン氏は、「強い経済を構築するため金融サービスの利便性を確保する必要があると述べた。我々は、bKashが安全で便利なデジタル決済プラットフォームを形成しバングラデシュの金融システムを強化してきたと確信している。」
2013年4月、世界銀行グループの一員である国際金融公社(International Finance Corporation: IFC)がbKashの共同出資者となり、2014年4月にはビル&メリンダ・ゲイツ財団が投資家としてbKashに加わった。そして2018年4月に中国のアリババ・グループの子会社 アント・フィナンシャル(アリペイ)がbKashに投資した。
1981年に日本の投資家 孫正義氏が当社を創業した。当初、社名はソフト・バンク・コーポレーションであった。初期の頃はパッケージソフトウェアの販売を通じて事業を開始した。1982年には出版事業も始めた。1990年7月に社名を変更しソフトバンク・コーポレーションとした。当社は、日本の銀行にも投資している。そしてソフトバンクは世界中で情報技術を通じて金融およびサービス業界に参画している。
ソフト・バンク・グループは日本発の多国籍の持株会社である。その本社は日本の東京都にある。彼らは世界の多くの大企業に投資している。ソフトバンク・コーポレーション、ソフト・バンク・ビジョン・ファンド、ARMホールディングスに始まり、スプリント、アリババ、ヤフー・ジャパン、ウーバー、オラ、ハイク、Paytm、WeWork等の企業にソフトバンクは投資している。2017年にソフトバンクは「フォーブス・グローバル2000」番付において36番目に大きい公開会社として認定された。

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(翻訳者:髙橋瑞季)
(記事ID:1016)