今年のGDP成長率は6.9%の可能性
2022年05月29日付 Prothom Alo紙


本社記者 ダッカ
2022年4月6日公開
アジア開発銀行(ADB)は、今年度の国内総生産(GDP)の成長率が6.9%であるとの予測を発表した。今年度の予算を通じて支出の増加と同時に、民間投資は多少増加すると見ている。このためアジア開発銀行は、より高い成長につながるとの見方を示している。ADBによると来年度のGDP成長率は7.1%に上昇する可能性があるという。
ADBは、本日水曜日に“アジア開発展望”2022年度版を発表した。この中に、バングラデシュの成長についての予測が掲載されている。この機会に、ADBのダッカ事務所でオンライン記者会見が開催された。そこでADBのシニアカントリースペシャリストであるシュン・チャン・ホンは、アジア開発展望に関する様々な側面を取り上げた。このほかにADBのカントリーディレクターであるエディモン・ギンティングも発言を行なった。
ADBは、現国内外の情勢により物価上昇(インフレ)を新たな課題として見ている。ADBは、今年度のインフレ率は平均6%に上昇するとの予測している。この高いインフレは経済を圧迫している。インフレの原因は主に原油と生活必需品の価格上昇によるものである。この他に、現在の世界情勢は国内市場にも悪影響を及ぼしている。特にロシア・ウクライナ戦争である。
ADBのカントリーディレクターであるエディモン・ギンティングは、COVID-19が背景にありながらもバングラデシュは大幅なGDP成長を達成したと述べた。バングラデシュは再び高成長に向かっている。ギンティング氏は、バングラデシュは3つの点に力を入れねばならないとしている。第一に、バングラデシュは成長だけでなく、雇用機会も創出すべきである。第二に、教育と健康にもっと重点を置くべきである。第三に、気候変動の課題に取り組むべきである。
バングラデシュは、スリランカから何を学ぶべきかという問いについてエディモン・ギンティング氏は、非常に強力な政策を採用しなければならないと述べた。弱い政策を採用してはいけない。これとは別に、効果的な歳入管理が存在すればどんな事態にも対処することができる。例えば、国内リソースからの税金の徴収に重点をおけば経済維持の助けになる。
ADBのシニアカントリースペシャリストのシュン・チェン・ホンは、バングラデシュのような国では徴税は困難であるが不可能ではないとの立場を示している。バングラデシュのような国では、歳入の徴収管理を改革するための政治的意思が必要である。
またADBの展望によると、今年度のアジアの平均成長率は5.2%になる可能性がある。来年には5.3%に上昇する可能性がある。その他にADBは、今年度のGDP成長率についてインドは7.5%、中国は3.8%になるとの予測している。

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(翻訳者:金子 ひかる)
(記事ID:1036)