プラスチックを破壊する物質、自然界で発見される
2022年11月26日付 Prothom Alo紙


ロイター
公開:2022年10月6日
現在プラスチック汚染が世界中で大きな懸念材料となっている。でも研究者らが、その解決策を自然界で発見したと述べている。

スペインの研究者らが、いも虫の唾液の中に2種類の化学物質を発見したと語った。これらの物質は従来のプラスチックを分解することができる。先週の火曜日、スペイン国立研究評議会(CSIC)の研究者たちは、この発見が全世界でプラスチック汚染問題の克服のために潜在的な突破口になりうると主張した。

研究者たちは、毛虫の唾液の中に確認された2種類の酵素を使用すれば常温でポリエチレンが素早く分解されることが証明されたと強調した。これに関する研究論文は学術誌ネイチャーコミュニケーションズで掲載さられた。

現在あらゆる場所でプラスチックは使用されている。海から山の頂上までどの場所においてもプラスチックは環境問題の原因の一つとなっている。研究者によると、この種の虫がもつ酵素によってプラスチックは1時間で分解される。自然界で初めてこのような効果的化学物質が発見されたのだ。研究者たちは、自然な方法でプラスチック問題を解決するためにこの発見が役立つことを期待している。

加えて、研究者たちによるとプラスチックやポリエチレンの分解には非常に時間がかかり、耐酸素性ということもあり、過度な熱や紫外線を使って分解される。しかし、今回はプラスチックを分解する自然物質が発見されたのだ。

2017年に研究者たちはいも虫の化学物質にプラスチックを分解する成分が含まれていることを発見した。そして今、彼らはいも虫の唾液に特殊な酵素が存在していることを発見したのだ。

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(翻訳者:尾崎彩奈)
(記事ID:1074)