アメリカがバングラデシュの製品に39%の関税を課した
2025年05月31日付 Prothom Alo紙
ロイター
ワシントン
アップデート:2025年4月3日
アメリカの大統領のドナルドトランプは様々な製品に新たに関税を課し、これは多くの国が“貿易戦争”と呼んでいる。トランプのこの決定でバングラデシュの製品商品に関税が37%に引き上げられた。これまで、バングラデシュの製品には平均して15%の関税が課されていた。
バングラデシュの主な二つの輸出品市場の一つがアメリカである。バングラデシュの主な輸出品である既製服の多くが米国に輸出されている。アメリカに、年間で輸出額は約84億ドルにのぼり、その大半が既製服である。昨年は既製服のアメリカへの輸出額は73.4憶ドルだった。
経済学者たちは、この新たに高い関税によって、バングラデシュの輸出、特に縫製業分野に大きな悪影響が及ぼすのではないかと懸念している。
ワシントン現地時間の水曜日午後4時(バングラデシュ時間の木曜日午前2時)、ホワイトハウスで、トランプ大統領は記者会見を開き、新たな関税を発表しました ホワイトハウスのローズガーデンに集まった記者や観客に向けて、トランプは冒頭、「今日はとても良い知らせがある」と語った。その際、観客席からは拍手が起こり、称賛が送られた。
トランプ大統領は、どの国がアメリカ製品にどれだけの関税を課しているのか、そしてそれに対抗してアメリカがどの程度の関税を課すのかというリストを示した。
この日を「アメリカの経済的独立の日」と名付けたトランプ氏は、新たな関税措置を、アメリカの経済的独立の象徴と位置付けた。そして、アメリカはこの日を長く間待ち望んでいたと述べた。
今回の対抗関税措置では、インド製品に26%、パキスタン製品に29%、中国製品に34%の関税が課された。
さらに、EU製品に20%、ベトナム製品に46%、スリランカ製品に44%、台湾製品に32%、日本製品に24%、韓国製品に25%、タイ製品に36%、スイス製品に31%、インドネシア製品に32%、マレーシア製品に24%、カンボジア製品に49%、イギリス製品に10%、南アフリカ製品に30%、ブラジル製品に10%、シンガポール製品に10%、イスラエル製品に17%、フィリピン製品に17%、チリ製品に10%、オーストラリア製品に10%、トルコ製品に10%、コロンビア製品に10%の関税が課された。
また、関税が大幅に課された国として、ミャンマー製品には44%、ラオス製品には48%、マダガスカル製品には47%の関税が課された。
トランプ氏は、対抗関税措置において厳しい姿勢を示しながら、「貿易においては、ときには友達の方が敵よりも悪いことがある」と語った。
さらにトランプは、アメリカに輸入されるすべての外国製自動車に25%の関税を課すと発表した。トランプによりますと、韓国で生産された車両の80%以上は韓国国内で販売されており、日本では販売されている車の90%以上が日本で製造されたものだという。これらの国々では、アメリカ製の車は販売されているのは非常に少ないと述べた。
アメリカの自動車メーカーフォードが他国で車をほとんど販売されていないことに言及しながら、トランプ氏は、どの国で製造された車両であっても25%の関税を課される。この措置は本日深夜から適用されると述べた。
今回の関税発表について、トランプは「アメリカ・ファースト」政策の一環として位置づけ、今日はアメリカ産業の再生、そしてアメリカを『再び豊かにする』日として記憶されるだろうと語った。
自らの決定を正当化する形で、トランプは何十年にもわたって、アメリカは貿易障壁に苦しめられてきと語った。
また、他国がアメリカ製品に多くの関税を課してきたことを指摘し、「非関税障壁の方が悪影響を及ぼすことも多いのだ」と主張した。
さらに、アメリカは多くの国に対して、知的財産権の盗用など、様々な規制をかけていると訴えた。
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(翻訳者:杉田直斗)
(記事ID:1196)